あなた(W)は、ディーラーで以下の手を持った。
双方ノンバル、IMPチーム戦。
以下、質問形式ですが、問題集のような正解はありません。
実戦と同じビッドをしたら「大正解!」という事で、(多分)尊敬されます。
という訳で、実戦のようにビッド経過を進めていく事にします。
質問1:どします?
ブリッジを始めた頃、これくらい強い手を持った事がある。
「せんぱ〜い、強くてバランスしている手が来ました。どすれば?」
先輩は遠くから(この手を見ずに)「1NTオープンだよ、きっと」。
実戦のWは、1NTオープンも、1

オープンも、
2

オープン(22点以上のバランスハンド含む)も却下して、
2NTオープン(21−22点、バランス)を選択した。
実戦
W | N | E | S | |
2NT | P | 3 * | DBL | | | |
|
質問2:どします?
パートナーのトランスファーレスポンスがダブられた時は、
以下のような取り決めが普通かと思う。
・P =パートナースーツ(今回は

)が2枚以下
・3

=パートナースーツ(今回は

)が3枚以上
・ReDBL=3

でプレイしても良い(very good

持ってる)
実戦
質問3:どします?
何が起こったのだろう?
『あなた』はS(右のオポネント)のDBLを見過ごしていたのだ。
パートナー(E)が4

をビッドしてから、SのDBLに気づいた。
「よく見るよろし」「だからダブルのカードは赤くしてあるのに」とか
外野席から多々つっこみがあるかもしれないが、
過去の事は過去のこと、未来に全力を尽くそう。 ←これ大事!
4NTと言う訳にもいかないので、パスした。
実戦
質問4:どします?
実戦
W | N | E | S | |
2NT | P | 3 * | DBL | 3 ! | P | 4 | P | P | DBL | P | P | P | | |
|
観念してパス。AやKが多いので、なんとかなるかもよ。
4

x byW
OL(N=4

をダブった人)

K
プレイ方針を考えてみて下さい。
以下、すぐに実戦フルハンドと、プレイ・ディフェンス経過を。
2015年1月@渋谷BC IMP・8番。
ディーラー W、双方ノンバル
4

x byW OL=

K(N)
T1:(大長考後)

A(W)勝ち。(Sは

Q)
T2:

2(W)→

3(E)勝ち。(Nは

5捨て)
T3:

2(E)→

A(W)勝ち。
T4:

3(W)→

4(E)勝ち。(Nは

J捨て)
T5:

2(E)→

A(W)勝ち。
T6:

6(W)→

9(E)勝ち。(Nは

9捨て)
T7:

4(E)→

K(W)勝ち。
T8:

7(W)→

J(E)勝ち。(Nは

2)
ここまでEWの8連勝で、残り5枚。
ここでWはクレームしようと手を広げ、Nが「ジャストメイク」と言った。
僕(E)は「あれ?

は2枚だったんだ」と言った。
なにはともあれ、4

がダブルメイク。
この時僕が一番感動したのは、
ハンド(W)の「

AQ」2枚の方が長くなっていた事。
(ダミー(E)の

は5枚だったのに)
ダミーリバーサル? ハンドリバーサル? ダメよ〜ダメダメリバーサル?
<局後の感想>
・6−0ブレイクだったんだ。可哀想なN。
・Eの「SのDBL(3

*に対する)」が無ければ、3NTになってダウンだったかも。
・Nは早期に手前でラフする事もできるが、メイクかも?
・Wが「SのDBL(3

*に対する)」を最後まで気づかずにビッドを続けていたら、
Eの4

の後、スラムに行っていたかも。危ない危ない。
(注:SのDBLが無ければ、Eの4

レイズは「6+枚

のスラムトライ」)
・そう言えば最近、「AQ」ダブルトンと5枚が向かい合った4

があったな〜。
(つづく)