(既刊・ミニコミ誌「ちょっと ブリッジタイム」2000年冬号より)
(少し改訂 ♪♪)
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我々C社のブリッジクラブは、3年前から毎年夏に合宿を行なっている。
1999年は8/20(金)〜22(日)の日程で、場所は三浦海岸だった。
砂浜に面したホテルだったにもかかわらず、延べ参加メンバー9人全員、
ブリッジをしているか食事をしているか寝ているかという生活をしていた。
今回の合宿のハイライトは、次のハンド。
切札は

。リードはN。
ディクレアラー(S)がクレームをした。
僕(S)「あと全部取ります!」
EW 「どうやって取るんですか?」
僕(S)「どうやっても取れます。」
EW 「・・・・」
僕(S)「どういう順番で出しても、どういうディスカードをしても
全部取れます。えっへん。」
ブリッジの合宿でこういうハンドが一つでもあると僕は満足してしまう。
誰かが「ああ、またLyoがつまらない事で喜んでいる」と言っていた
ような気もするが、そんな事はお構いなし。合宿であるがゆえに競技会
では気をつけなくてはいけない細かいマナーも多少は(いや多分に?)
目をつぶってもらえる。そうでなくてはこのクレームは大ヒンシュク
だろう。
この素晴らしいエンディングへの道のりは以下のとおり。
IMP戦、ディーラー E、EWバル。
2

byS。 OL=

J(W)。
T1:

J(W)−

K(N)−

A(E)勝ち
T2:

Q(E)勝ち
T3:

5(E)−

8(S)−

4(W)ラフ(勝ち)
T4:

Q(W)−

5(N)−

2(E)−

2(S)ラフ(勝ち)
T5:

A(S)
T6:

3(S)−

Q(W)勝ち
T7:

J(W)−

K(N)−

A(E)−

7(S)ラフ(勝ち)
T8:

J(S)→

K(E)勝ち
ここまでNS側の3勝5敗で以下。もう負けられない。
T9:

J(E)→

A(S)勝ち
T10:

K(S)
T11:

2(S)→

Q(N)勝ち
切札の

10のみならず、サイドスーツの

10、

10、

10 全てが
エスタブリッシュしていて、どうプレイしても残り2トリック取れる
ようになっている。
<ポイント>
残り5枚で(E)から

Jが出てきた時に「全取り」のクレームを
しない事。
あと3歩進めば 美しい景色が待っているのだから。
