コントラクトは3NT。
OL(オープニングリード)が出て、ダミーが開かれる。
「9トリック取って、あと負けます」
時々、目にする(耳にする)光景だ。
・・・と思われるかもしれないが、今回は皆が驚いた。
なかなか珍しい景色だった。
IMPチーム戦、ディーラー E、双方ノンバル。
W | N | E | S | |
| | 1 | ?? | | | |
|
僕(S)はこんな手を持っていたのに、右の人が1

オープン。
ありゃ。
次の機会に

をビッドするつもりで、僕は普通のスピードで「Pass」。
W | N | E | S | |
| | 1 | P | 3 | P | ?? |
|
Eが長考している。
多分、Wの3

の意味が不明確なのだろう。
Eが僕に意見を求めてくれたなら、
「

スーツだよ。

のサポートを示すクリスクロスでは無いよ。」
と教えてあげるつもりだったが、叶わず。
(EがPassしてくれれば、僕は念願の3

とビッドできるし。)
Eは結局、3NTのビディングカードを置いた。
ありゃ。

Qに取られて、+

6〜7トリックでも、計7〜8トリック。
IMPチーム戦なので、プラススコアを取れば良いだろう。
僕は少考後「Pass」。
W | N | E | S | |
| | 1 | P | 3 | P | 3NT | P | P | P | |
|
OLは、お約束の

A。ダミーを見て驚いた。
IMPチーム戦、ディーラー E、双方ノンバル。
3NT byE。 OL=

A(S)
なんと、

Qに負けなくなったではないか。
僕は、「9トリック取って、あと負けます」「5ダウン」
と言って、呆然とした。
<取材元>
2018年1月、IMPリーグ@四谷。NSEWを適宜回転して掲載。