柳谷杯からの取材レポート。提供者=L君。早速、問題形式で以下に。
ボスバルで、ディーラーS。
W | N | E | S | |
| | | 3 ! | P | 4 ! | P | P | P | | |
|
4
![C](c17.png)
byS。 OL=
![D](d17.png)
3(W)。
ビッドに関してはいろいろと意見がありそうだが、ここでは不問。
T1:
![D](d17.png)
3(W)→ダミーの
![D](d17.png)
KがEの
![D](d17.png)
Aに負け。
T2:Eから
![D](d17.png)
2がリターンされ、Wの
![D](d17.png)
Jをダミーの
![D](d17.png)
Qで勝つ。
どうやら、Eは「Wの
![D](d17.png)
3がシングルトン」と思って
![D](d17.png)
をリターンしたようだ。
EWのリードの約束は、奇数枚は一番下/偶数枚は3番目、との事。
従って、
![D](d17.png)
のブレイクは3−3と判明。
さて、プレイ方針は?
2015年4月 柳谷杯・3rd Session・7番。ディーラー S、ボスバル。
<正解プレイ>
T3:ダミー(N)から
![D](d17.png)
10を出して、ハンド(S)から
![S](s17.png)
10捨て。
T4:ダミー(N)から
![D](d17.png)
9を出し、Eは
![C](c17.png)
10でラフしたが、
ハンド(S)から
![S](s17.png)
K捨て、Wは
![S](s17.png)
7をディスカード。
現場でのディクレアラー、L君からのコメント。
L君「珍しいプレイ。現場で突然ひらめいた。
これまでのブリッジ人生の中でも、なかなか見ないプレイ。なにしろ、
ディフェンス側に『ラフ&ディスカード』をしてもらうプレイだから。」
ここまでNS側の2勝2敗で下図。
T5:Eからの
![S](s17.png)
Qリターンをハンド(S)でラフ。
T6:
![C](c17.png)
A(S)と出し、Eのショーアウトを確認後、
T7:「Wの
![C](c17.png)
Qをフィネスしてジャストメイク」とクレーム。
L君「ラフ&ディスカードは、ディフェンス側から出してもらうのが普通。
ディクレアラーが自らそのプレイをするのは、なかなか珍しい。」
僕 「なるほど。ルーザー・オン・ルーザーになっているんだ。
![S](s17.png)
は元々1トリックは負けるので、そのトリックをオポの切札(
![C](c17.png)
)
でラフしてもらって、オポの切札を短くし、
切り札狩りのゲスをしやすくする、というのがミソ。」
L君「そう。実際の配置で、
![D](d17.png)
A、
![S](s17.png)
A、
![H](h17.png)
Aを取られてからだと、
![C](c17.png)
をノールーザーにするプレイは、ほぼ不可能に近いから。」
僕 「さすが〜。その他に面白いハンドがあったら提供プリーズ」
L君「今年の柳谷杯は、やることなすこと空振りの連続。
唯一、面白かったハンドがこれ。
1つでも面白いハンドが出てきたので、良かった事にしようっと。」
------ 以下は追加記事です(2015年5月吉日) ------
本記事を読んだI君から「ちょっと待った」コールがありました。
I君 「4順目の
![D](d17.png)
を出す前に、
![C](c17.png)
Kを出した方が良くありませんか?」
L君「あわわ・・・」
I君 「Wの4−0なら、実際のプレーでもダウン。
Eの4−0なら、
![C](c17.png)
Qも
![C](c17.png)
10もフィネスするライン。
(
![S](s17.png)
1トリックはあきらめ、クラブ丸取り方針)
Wの『
![C](c17.png)
Q10x』(Eは『
![C](c17.png)
x』)でもメイク。」
僕 「なるほどー。現場でL君がしたラフ&ディスカードのプレイだと、
Wの『
![C](c17.png)
Q10x』の時にダウンだね。」
L君「判りました。降参。でも、ご指摘の『正しい』プレイだと、
このブログの記事になりにくいですよね。だから、良し、っと。(笑)」
僕 「無理矢理の言い訳の感があるが、ま、いっか。」
という訳で、I君、ご指摘ありがとうございました。
また、この記事を読んで混乱(※)した読者の皆様、申し訳ありませんでした。
(※)『正しい』プレイ(
![C](c17.png)
Kを先に取るプレイ)にたどり着いたのに、
上記の<正解プレイ>(=『不正解プレイ』)を読んで混乱した方々、
申し訳ありませんでした。