試合前のチームメイト(Mr.NとMr.Kのペア)の打ち合わせ。
Mr.N 「ウィーク2に対するDBLは何?」
Mr.K 「ペナルティーかな。それでいい?」
僕 「おおっ。さすが、ひさしブリッジペア。
昔(30年位前?)はそういう約束も大いにあったよね。
でも、最近はテイクアウト(という意味で使う)が普通だよ。
99%の人はテイクアウトなんじゃないかな〜」
Mr.N 「いやいや、99.5%の人がテイクアウトでしょう。」
僕 「アラートしたい所だけど、現ルールだとしてはいけない、か。
どうする?影響あるかもね〜。」
Mr.N 「名案が有るぞ。プリアラートするのはどう?
すなわち、ラウンドが始まる前に
『我々はウィーク2に対するDBLはペナルティ、という約束です』
と言うのが良いんじゃない?」
Mr.K/僕 「なるほど〜。そうすれば、オポは内容が悪いスーツでの
ウィーク2オープンをしなくなるかもね。(笑)」
話は変わるが、じゃんじゃんビッドする現代ブリッジにおいて、
「沈黙は金」(※)という言葉はほとんど使われなくなって来たように思う。
(※)昔、金澤正治さんが良く言っていた言葉。
僕にしてもしかり。この格言自体、ほとんど忘れていたくらいだ。
ところが・・・。
双方ノンバルで以下の手を持った。
W | N | E | S | |
P | 2 | ? |
|
2

=ウィーク2。6枚

、6〜9HCP。
あわわ。我々はDBLはテイクアウトの約束だから、パスだな。
あわわ。ここでのDBLは何だったっけ?と考えている余裕が無く、パスだな。
2015年3月 内藤杯. 第3セッション. 24番。
ディーラー W、双方ノンバル
3

by N、3ダウン。+150点。
チームメイトのスコア:
3

by S、4メイク。+130点。グッドリザルト。
僕 「さすが、ビディングセンス良いね〜。ウィーク2でオープンしなかったんだ」
Mr.N 「そう、我々はエコール2なので。(えっへん!)」
3

はベストで守れば4ダウンしたんじゃないか、とか、
3

はベストで守れば3メイクなんじゃないか、とか、
まあそういう事は、いいの、いいの。
もし我々が「(2

)−DBL」をペナルティという約束にしていたら、
僕は最初にDBLと介入していたかもしれない。
では、そうしていたら良い結果だったかというと、そうとは限らない。
以下のようになっていたかもしれないからだ。
仮想ビッド:
W | N | E | S | |
P | 2 | DBL | ReDBL* | P | 3 * | P | P | P | | |
|
ReDBL*=Pup to 3

。逃げ出し開始のビッド。
「沈黙は金」。おくゆかしく 「+約150点」 頂くのが良いようだ。
ところで、この試合は、第1回「内藤杯」。(四谷BC主催)
当初先着60チームの募集のところ、人気が高く、結局76チームの参加となった。
(それでもキャンセル待ちチームが沢山出たらしい)
というのも、スポンサーの内藤さんからの賞品が豪華だったからで、
なんと1日目(前半)の成績だけで(も)賞品が出たのだ。
これまでの僕のブリッジ人生で初めての経験。
箱根駅伝の往路優勝の表彰、ようなもの。(アベにも賞品が出た!)
内藤さん、ありがとうございました!