このハンドを持ちました。
いちばん高いカードが「8」。
強いハンドはいくらでも持ちましたが、
ここまで弱いのは始めて。
「9」より高いカードが無いハンド、
すなわちアナーカード(AKQJ10)の無いハンドを
「ヤーボロー(yarborough)」といいます。
英国のヤーボロー卿にちなんだ名前ですが、
頭文字は小文字で書くようです。
ヤーボロー卿は「9」より高いカードが無いハンドを
持つことに、1ポンドに対して千倍(1000ポンド)の
賭けを受けて立つと宣言しました。
ヤーボロー卿が知っていたかどうかはわかりませんが、
このようなハンドが来る確率は「1827分の1」です。
この賭けはヤーボロー卿に有利だったようです。
実際のディールは以下の通りでした。
2019年5月 横浜センターCCG 15番ボード
ディーラーSouth、NSバル
ビッドはシックスでいいなら:
セブンを狙うなら:
W | N | E | S | |
| | | 2NT | P | 3* | P | 4 | P | 4 | P | 4NT | P | 5 | P | 5NT | P | 6NT | All | Pass | | | |
|
「3
」はマイナースーツ・ステイマン。
4
は漏れなく付いてくるスプリンター。
RKCBで全部揃うので、オープナーはキングを聞きます。
レスポンダーは7
を考えていましたが、キングが
無い14点を6NTで表します。
オープナーの「
KQ」が
Kと
Qに分かれたら
セブンのハンドです。
プレーの焦点は6
も6NTも同じ。
で4トリック取るか、
で3トリック取るか。
先ずは
をフィネスをして、抜けたときには
Qの
2ウェイ(two-way)・フィネスを当てる段取りになります。
左手に「
J」と「
K」を見てしまい、
は2-1の分かれで、
は両側が3回フォローします。
「
Q」は右手に想定してしまいそうです。