「1NTオープン」に関する規則です。
『1NTオープンは、バランスハンド(一般にシングルトン/ボイドが
無く、ダブルトンが1つまたは2つ)ならばナチュラルである。』
1NTオープンでの一般的な4-3-3-3、4-4-3-2、5-3-3-2のハンド
の形の他に、以下のような:
5-4-2-2のハンドの形での15〜17の1NTオープンや、
6-3-2-2の形での1NTオープンは規則違反にはならないという
ことです。違反にならないということで、1NTオープンを推奨
しているわけではありません。
また、『トップアナー(AKQ)のシングルトンがあり、かつ他に
ダブルトンがないハンドを含む合意もナチュラルとみなす。』
と決められています。
1NTオープンにシングルトンがあるときには、それがエースまた
はキングまたはクイーンのシングルトンであり、且つ、他の
スーツにシングルトンまたはダブルトンが無い。ということで
例えば、
のようなハンドでの1NTオープンは規則違反ではありませんが、
での1NTオープンは「違反」であるということになります。
ここからが本題。
この規則は『1NTオーバーコール』には適用されません。
「2NTオープン」や、「2
オープン後2NTリビッド」にも、
このような規則上の制約はありません。
例えば:
2018年5月 渡辺杯 第4セッション 2番ボード
ディーラーEast、NSバル
W | N | E | S | |
| | P | P | 2 | P | 2 | P | ? | | |
|
オープナーは24 HCP。2
オープンするのはいいとして、
何をリビッドするか?
2NTをリビッドしても規則違反にはなりません。
従って
のシングルトンにもかかわらずバランスハンドと
して表現するか、
または
をビッドして5枚の「ふり」
をするかです。
Northのハンドは:
754
Q3
854
K10987
でした。フライトAの全20テーブルでEW側のメジャーの
ゲームをビッド(してメイク)しているのは7ペア。パート
スコアで止まっているのは13ペアで、そのうち10ペアは
2NTをコントラクトしていました。
1NTオープンにシングルトンがある(2)に続きます。