令和拾連休にブリッジを楽しむプレイヤーに。
慶事でありますから。
パートナーを助け、
長年の友のごとく思いやり、
二人ともが使いたいコンベンションを使う。
失敗には寛容に、
ディザスターを乗り越え、
元気づけの声をかけあい。
何が起きても涼しい顔で、
勝っても負けても態度を変えず、
楽しさを求める。
以上、私自身ができているはずもなく。
心がけたいものです。
心遣いについては方々で見かけますが、
今回はカンター(Eddie Kantar)著
「ブリッジ・フォア・ダミーズ(Bridge for dummies)」
を参考にしました。
この入門書は図柄が多く説明は丁寧ですが、
活字が小さく頁数が多いのが難で。
その分お買い得ではあります。
ブリッジをするには先ずパートナーが必要で。
そのパートナーが信頼のおける御機嫌な人物ならいうこと無し。
自分自身は楽しみを求めてブリッジをするのであり、それは
パートナーも同じ。パートナーを助け、二人での共同作業に
取り組む思いを伝える。
パートナーが今日始めて組む知らない人であってもお菓子を
あげるとか、おもしろくない話でもウケてあげるとか。和やか
な雰囲気をつくり出すことで二人ともが良いブリッジができる。
自分のお気に入りのコンベンションをパートナーに押しつける
ことのないよう。パートナーはそのコンベンションを忘れない
ことに気を取られ、ビッド・プレイ・ディフェンスが疎かになる。
パートナーが経験の浅いプレイヤーのときには、わかりやすい
ビッドをして、わかりやすいリードやシグナルを出すことを
心掛け。プレーの難しそうなコントラクトを押しつけることは
避けて。
オークションの判断が微妙なときには、年配者のパートナーが
ディフェンスにまわることを避けて、コントラクトをプレーする
方にまわり、体力の消耗を防ぐ。
思い通りに進まなかったときに感情を害しても得るものは無く。
失敗は自分自身を含め誰もがするもの。
パートナーの失敗は(少なくても競技会終了時までは)忘れるよう。
パートナーに建設的提案をするときには試合終了時まで待ちます。
またパートナーに対しても同じ態度を取ることを期待し求めます。
パートナーがコントラクトをうまくプレー出来なかったときには
元気づけの言葉を。「惜しい」とか「残念、ついていない」とか。
「寝ててもできる」などとは言わないように。
パートナーのビッドやプレー・ディフェンスが的確でも的外れ
でも、表情や態度には出さないこと。そのようなリアクションは
規則違反であり、対戦相手のリスペクトをも失います。
ブリッジには自責他責の事故は付きもの。そのようなときに怒る
ことが無いとわかっていれば、パートナーは良いブリッジをして
くれるはず。
競技会終了時には不本意な成績でも楽しかったと伝えるべき。
このような温かみのある言葉は、思うようにプレーできなかった
パートナーにとって救いになる。
『常に微調整や修正をくり返さなければ、パートナー関係はうまく
いくものではない。どんな関係にも、メンテナンスは必要なのだ。』
ロルフ・ドベリー(Rolf Dobelli)著
「シンク・クリアリー (Think clearly)」