プリエンプティブ・オープンをするときは「サイドスーツに
3枚メジャーが無いこと」を要件とする考え方があるようです。
少なくとも活字では見かけたことの無い考え方で、都市伝説か
と思っていたら、最近にある本で初めてそのような記述を見か
けました。追々紹介します。まずは以下のディールから。
2017年 世界選手権バミューダ・ボゥル決勝 40番ボード
ディーラーWest、ノンバル
W | N | E | S | |
3 | DBL | 4 | DBL | P | P | P |
|
N: Lorenzini
S: Quantin
E: Rosenberg
W: Pszczola
オープンチーム世界選手権決勝、16×8セグメント(128ボード)、
フランス対米国の第3セグメントのボードです。
米国ではここでのWestのようなハンドはプリエンプティブビッド
をするのがほぼ常識となっています。対するフランスではそのよ
うなことは無いようです。
4
xは負けるものだけ負けて2ダウンで米国のマイナス300。
反対テーブルでは、
N: Fleisher
S: Martel
E: Bessis
W: Volcker
Northの4
に対してEastは
Aをリード。
を続けてWestが
勝ち、シングルトン
にシフト。ディクレアラーはフィネス
して抜け、返す刀で
を切られて2ダウン。米国のマイナス
100。9IMPの得失点になりました。
Westの3
オープンは「スタイル」の問題だからいいとして、
Eastの「4
」レイズが失敗していると思われます。
仮にEastが「パス」したなら、
と進んで、
Aのリードののちダウン必至です。