先般、「バイパス手術」が新聞一面を賑わしました。
担当の先生は手術の翌日に百貨店で知らない人達から感謝の言葉を
かけられたとか。バイパスとは「迂回路」。高速道路にはよくあります。
心臓バイパスは「迂回路血管」。医学用語では「グラフト」と言うそうです。
ブリッジでは「バイパス」は、或るスーツを飛ばしてビッドすること。
1

オープンに対して、4枚以上の

スーツを飛ばしてメジャースーツを
レスポンスすることをバイパスダイアモンド(bypass Diamonds)と
言います。ウォルシュ(WALSH)スタイルでもあります。
反対はアップザライン(UP THE LINE)。下から順番にビッドします。
スタンダードはこれですが、昨今はバイパスする方が流行っているようです。

W | E | 1 | 1 | |
|

典型的にこんな感じで。

W | E | 1 | 1 | |
|

将来的に

でコントラクトするつもりもあります。

W | E | 1 | 1 | |
|

1

レスポンスも出来ます。好き好きでしょう。


W | E | 1 | 1 | 1NT |
|

1

レスポンスに対しては4枚メジャーをビッドしません。
この1NTリビッドをパートナーはアラートします。
メジャーは必要とあらばレスポンダーの側から探します。



1

リビッドは

と同時に4枚以上の

スーツを表します。


4枚

と5枚

を表しゲームフォーシング(13点以上)。
ここはスタンダードですが、、、


弱いハンドなら 1

レスポンスをするはずです。従って4枚

を
表すビッドではなく、インビテーション以上の強さ(10点以上)を
表すフォーススーツ・フォーシングです。

には何も保証しません。



オープナーは4414のときには、レイズしてハンドの形を表します。
16(15)点以上は 3

とジャンプレイズしてゲームフォーシングの
強さ(16点+10点)を表します。
以上がバイパス

の手口ですが、アップザラインでビッドすると、昨今では
以下のようになるようです。

1

は4枚以上、6点以上。
2

はフォーススーツ・ゲームフォーシング
(13点以上)で、4枚

を否定します。


最初は1

、次は2

がFourth Suitになるので 1

。
1NTに対してはビッドに困るので、何等かのコンベンションを
導入する必要があります。Two−way系統の何かを使うのが
良いと思われますが、それについては追い追い紹介します。
また、以下のようなのもありますが、そちらの解説は詳しい人にお任せします。

W | E | 1 | 1 | ? |
|

1

= 5枚

と4枚

。或いは4414。
1

= 5枚

と4枚

。