3
オープナーが、自ら5
と「リレイズ(reraise)」するハンド。
2つ目はサルタージ・ハンス著「バットリング・ザ・ベスト」
(Sartaj Hans, Battling the Best)」の157頁から。
とても良い本なのでご購読をお勧めします。
2014年 米国ライジンガー(Reisinger)杯 決勝
ディーラーWest、ノンバル
W:マダーラ
E:ビアンケーディ
N:ハンス
S:ジル
Northの1つ目のダブルはテークアウト、2つ目のダブルはハンドの
強さを表します。
Southの4
は競り合い。5
のビッドは、5
ダブルをディフェンス
するよりも5
をコントラクトする方を選んだということです。
Westは「3
」オープナーにもかかわらず、「5
」とリレイズして、
挙げ句に「ダブル」までかけた。
どうして?
6
でのサクリファイスを考えているが、パートナーに「5
をディ
フェンスするか6
でサクリファイスするか」の判断を委ねています。
結果は5
xメイクの650点。6
はNorthからのリードと
スーツ
のゲス(guess)で、1ダウンから3ダウンです。
ラウンドが終わったあと、Eastは自分の判断ミスをパートナーに
謝っていたそうです。
このディールでWestに座るマダーラ(Agustin Madala)は今年31歳。
2002年モントリオールでの世界選手権で対戦したことがあります。
(1998年のフランス大会と思って調べたら2002年でした。)
4
をディクレアラーしていて、切り札の分かれが4-1であること
を発見し、少し考えてからトランプ・クーに持ち込んで切り札を
ノールーザーにおさえました。ダミーのラベンナ(Pablo Ravenna)
に「今の見た?」と話しかけたら何も言わずに微笑んでいて。
この話って前にも書いたような。。。
Eastのビアンケーディ(Alejandro Bianchedi)はベテラン・プレーヤー
で、アルゼンチン生まれの51歳。今はイタリア・Lavazzaチームの
一員として活躍中。2006年にNEC杯で来日しました。
ハンスとマダーラも2010年のNEC杯に出場しています。