レーベンソールはなかなか難しいコンベンションでして。
何処のウェブサイトにも、初級者にはお勧めしないと書いてあります。
1NTオープンにオーバーコールが入ったときには、(ネガティブ)ダブル
を使うことで大抵は乗り切ることができます。
ところが対戦相手が(Weak)Twoでオープンしたときは違いまして。
例えば、
![](s.png)
W | N | E | S | |
2![](s19.png) | DBL | P | 3![](h19.png) | | | |
|
この「3
![H](h17.png)
」が弱い(3点位)のか、ほどほど有る(9点位)のか、
見当がつかないのでは困ります。
そこで。
「直ぐの3
![H](h17.png)
」は良いハンド、
「2NT(レーベンソール)で3
![C](c17.png)
を言わせてからの3
![H](h17.png)
」は弱いハンド、
と区別する仕組みを取り入れます。
対戦相手の2
![H](h17.png)
オープンのあと、インタービナーが「ダブル」で入って、
アドバンサーが4
![S](s17.png)
をビッドするときには、
![](s.png)
W | N | E | S | |
2![](h19.png) | DBL | P | 4![](s19.png) | | | |
|
この「4
![S](s17.png)
」は5枚以上でハンドの形(シェイプ)に基づくビッド、
![](s.png)
こちらの「4
![S](s17.png)
」は5枚でハンドの強さ(パワー)に基づくビッド、
と区別されています。
2018年7月 日本リーグ 第8ラウンド 7番ボード
![](s.png)
ディーラーSouth、双方バル
![](s.png)
4
![S](s17.png)
までは進みますが、ここからが難しい。
Westは2NTに対しては3
![C](c17.png)
をビッドしたものの、パートナーが5枚
![S](s17.png)
のオープンハンドとわかって、強い4枚サポートと良いハンドを持って
います。スラムトライを開始する余地は大いにあります。
![](s.png)
5
![S](s17.png)
は「
![H](h17.png)
が不安」という意味
です。本当は
![C](c17.png)
Aを持っている
べきなのですが。
![S](s17.png)
にAKが
あるので、パートナーに1枚の
エースを期待しています。
![](s.png)
W | N | E | S | |
| | | 2![](h19.png) | DBL | P | 2NT* | P | 3![](c19.png) | P | 4![](s19.png) | P | 5![](s19.png) | P | 5NT | P | 6![](s19.png) | All | Pass |
|
5NTは「
![H](h17.png)
K」でコントロール
していることを表します。
シングルトン
![H](h17.png)
と区別するための
ビッドですが、このハンドはここ
まですることは無いと思われます。
![](s.png)
W | N | E | S | |
| | | 2![](h19.png) | DBL | P | 2NT* | P | 3![](c19.png) | P | 4![](s19.png) | P | 5![](c19.png) | P | 5![](d19.png) | P | 5![](s19.png) | P | 6![](s19.png) | P | P | P | |
|
5
![C](c17.png)
と「下」からコントロール・
キュービッドをしたとき。
Eastも同じく下から
![D](d17.png)
をキュー
ビッドします。5
![S](s17.png)
を聞いて、
Eastは
![S](s17.png)
AK、
![D](d17.png)
A、
![C](c17.png)
Kが
ある筈と察知できるでしょうか。
![](s.png)
W | N | E | S | |
| | | 2![](h19.png) | DBL | P | 2NT* | P | 3![](c19.png) | P | 4![](s19.png) | P | 5![](d19.png) | P | 5![](h19.png) | P | 5![](s19.png) | P | 6![](s19.png) | P | P | P | |
|
5
![D](d17.png)
と「エースを先」にコント
ロール・キュービッドしたとき。
Eastは5
![H](h17.png)
とキュービッドを返し
ます。5
![S](s17.png)
を聞いて、Eastは…
(以下同上)。
簡単にはスラムに到達できないようです。
ところで、ダブルに対してアドバンサーが「3
![H](h17.png)
」とキュービッド
から入ったときには、
![](s.png)
これだとWestの取る
![S](s17.png)
コントラクトが
![H](h17.png)
リードの直撃を受けます。
![](s.png)
このビッド経過は、Eastが4枚
![S](s17.png)
で、4-3の4
![S](s17.png)
を提案している
ように受け取られます。
Eastが2NT(レーベンソール)を経由してキュービッド(3
![H](h17.png)
)したと
しても、
![](s.png)
同じ問題に直面します。
Southがオープンしないときには?
![](s.png)
と進み。あとはコントロール・キュービッドをしても、4NTで
アスキングをしても、簡単に6
![S](s17.png)
に到達。
Westが1NTでオープンしたときにも、
![](s.png)
簡単に6
![S](s17.png)
になります。
やはり競り合いでのスラムビッドというのは難しいようです。