今年(2018年)の8月は「リバース・ビッド」に関係した記事を
いくつか書きました。まだ紹介していないディールに、オープ
ナーがリバースするかどうか悩ましいハンドがあります。
2003年4月 日本リーグ 第1ラウンド 17番ボード

ディーラーNorth、ノンバル
実際のビッド経過は以下の通り。

オープナーは2

の直後で「2

」とリバースビッドをするのは
言い過ぎと考え、「グッドバッド2NT」を試みました。
パートナーに3

を言わせ、それをパスすることで、ミニマムの
強さで

の長いハンドを表す予定です。
ところがSouthに3

と入られたので、EWとも何も言えなくなって
しまい、3

はほどなく3メイク。
こうしてEW側の、3秒でメイクする9枚フィットの4

が埋もれ。
失点は110+420=530点で、11 IMPです。
Eastは背伸びして「2

」を言っても良いのですが、

本当に言っていいのか?
Northに2

ではなく「3

」を言われたらどうするか?

EastもWestも、さすがに3

は言えないでしょう。
この状況を救うには、マイナーオープンのあとに
「リバース・フラナリー・レスポンス」を採用するしか無さそうです。
オープン レスポンス
1

/

→ 2

5枚

、4〜5枚

、6〜9(10)
ゲームインビテーションの強さを否定。
1

/

→ 2

5枚

、4〜5枚

、10〜12
ゲームインビテーションの強さを保証。
このコンベンションは「(テークアウト)ダブル」や「1

オーバーコール」
が入った直後でも使います。
これを使うと実際のディールは、

EW側の4

はプラス420。

リードだと5メイク可能です。
NS側は5

xでサクリファイスするとマイナス300で済みますが、
「420」に対して「300」で犠牲打を試みるのはあまり発展性が
無いと思われます。
リバース・フラナリー・レスポンス(2)に続きます。