「

と

のフィネスの抜け具合、

のアナーの形が
いかにも高山さんらしいディールですね!」 河野 誠

2016年 世界選手権(於ポーランド) 第1ラウンド
6番ボード(ボードを回転) ディーラーNorth、NSバル
Northのストロング・2

オープン、Southの

ポジティブを表す
2

レスポンスから始まり、到達コントラクトはSouthの6

。
オープニングリードは

J。
『高山(雅陽)は、ディクレアラーになるとディフェンス側のブレイクが
異常に悪いと評判のプレイヤー』(JCBL会報 2018年7-8月号 38頁)。
今回のディールでもフィネスは抜け、

Qの持ち方も不遇です。
第1トリックを

Aで取り、

7連発を走ります。
最後の5枚は以下のとおり:

高山: Eastが

、Westが

をあまりにも景気良く捨てる様子から、
両方のフィネスは抜けていると判断、スローインのプラン
とします。先に

Kを取ってしまうと、次に

を出した時に、
Eastに

7を捨てられてダウンです。で、

Aを先にプレイ
してEastが

を捨てたのを見て、

Kを取ってダミーから

8をプレイしてスローインしました。
以上で6メイク。
河野: 実戦のディフェンスの残し方なら、ハンドの

を1枚だけ
残した以下の形とするプレイもあった。
このとき最後の5枚は以下のとおり:

高山: 今度はまず

Aを取ります。
Westが

を捨てたら、

K、

7→10でWestにスローイン。
Westが

を捨てたら、

A、

Q→ダミーの

K捨て、
でやはりWestにスローイン(格好いい!)。
このような高度なプレーの会話を楽しく
交わせる友人ってなかなかいないです。
私が最後にチームメイトをしたのは韓国で
2005年に開催されたPABF選手権。
鼻眼鏡でスコアを見ていたら笑われて。
「河野もすぐだからな」
と笑い返した言葉が宙に浮いています。