オークションで何等かのアクションを選びきれなくて、
結局「パス」してしまうことはあるかと思います。
「パス」、「ダブル(リダブル)」と「ビッド」の三者択一に
なることは良くあります。
また、「パス」、「何かをビッド」と「別の何かをビッド」の
三者択一になることも多いです。
このような場合には先ず「パス」を除外して、
残りの二者択一から選ぶと成功することが多いようです。
ところがこれは「パス」と「ダブル」とか、「パス」と「ビッド」と
いう最初からの二者択一には当てはまらないようです。
一般的に「パスをして様子を見る」と良くないことが多いのですが。
次のディール。
2015年 米国代表選抜試合 準決勝 3/8セグメント 4番ボード
ディーラー West、双方バル
W | N | E | S | |
P | 1* | 1 | 1 | 3 | 3 | P | 3 | P | 4 | P | 5 | P | 6 | All | Pass | | | |
|
N : Lall
S : Bathurst
E : Psycola
W : Dwyer
1
は、ストロング、
スーツに関係無く16点以上。
4
は、
のフィットを表すキュービッド。
5
は、
のコントロールを聞いています。
「
10」という想像力豊かなオープニングリードののち、7メイク。
反対テーブルでは:
W | N | E | S | |
P | 1* | P! | 1 | P | 2 | P! | 2 | P | 4 | P! | 4NT | P | 5 | P | 5 | P | 6 | All | Pass | | | |
|
N : Berkowitz
S : Sontag
E : Greco
W : Hampson
1
は、ストロング、
スーツに関係無く16点以上。
4
は、スプリンター。
5
は、キーカードが1枚または4枚。
Aのリードののち、6メイク。
1
オープンの直後の Eastの「パス」に注目。
明らかにノートランプ・コントラクトに対してリードする機会を
狙っています。
また、East自身が長年に亘ってストロング・クラブ・システムを
使っているプレーヤーなので、このような作戦が功を奏した
経験が豊富であることを物語っています。
もっともこのディールでは関係が無かったようです。
2017年 米国代表選抜試合 決勝 2/8セグメント 16番ボード
ディーラー West、EWバル
N : Diamond
S : Platnik
E : Martel
W : Fleisher
4NTは、2スーター。
5
は、パスするか(
に)直せ。
結果的に5
xは
Kのリードののち7メイク(NS+850)。
反対テーブルでは:
W | N | E | S | |
P | 1 | P | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | P* | 5 | 5 | P | 6 | All | Pass | | | |
|
N : Psycola
S : Rosenberg
E : Lall
W : Bathurst
4
の直後のNorthの「パス」に注目。
明らかにスラムを狙ってはいるのですが、グランドスラムがある
場合とか、7
でサクリファイス(NS+800)される場合とか、色々と
考慮しなければならないことがあります。
Southのアクションを見て決めるつもりです。
実際には、Southの
がエスタブリッシュして、
のルーザーを
処理するとは誰も思いつかないでしょう。
6
は
Kのリードののち7メイク(NS+1010)でした。