この記事は
ギャンブリング3NT(1) ギャンブリング3NT(2) ギャンブリング3NT(3) の続きです。
ギャンブリング 3NTオープン:
ソリッド・7〜8枚マイナー、
サイドスーツにエース無し・キング無し、
ボイドは避ける。
この特殊なオープンがときどき出てくるということは、
良いコンベンションである証しであると思われます。
『いちにち2セッションをプレーして、7日も10日も出て
こないようなコンベンションは、使っても仕方が無い』
これは米国のラリー・コーエン(Larry Cohen)の言です。
チーム戦、ディーラー South、ノンバル
パートナーがギャンブリング 3NTでオープン。


パートナースーツは

に決まっている。
どうしますか?
決めましたか?
2018年 春季リジョナル 第2試合 27番ボード

ディーラーSouth、ノンバル

レスポンダーには

A、

AK、

Aがあり、7枚のソリッド

が
取れることがわかっているので、取り敢えず11トリック。
ここに強い5枚

が有って、パートナーの

の想定枚数は
1〜2枚。

スーツはラフすればエスタブリッシュする可能性が
極めて高いので、1トリックは増えて、12トリック目になります。
シックスは出来る。
もしオープナーの

が8枚なら、頭から12個で、

を開発して
13トリックになるということです。
そこで「4NT」をレスポンスすると、枚数を聞くことができる。
7枚なら「5

」、8枚なら「5

」が返ってくる。
7枚なら「6

」、8枚なら「7

」をビッドする予定です。
ところが6

になったときには、パートナーがディクレアラーに
なってしまいます。
そこに

リードを受けたら、ダミーに「AQ」がひろがるので、
フィネスが抜けたときに、ダミーエントリーを失う可能性がある
ということです。
ではフィネスをしないで、スモール

でダックしたら?
続けて

シフトでエースを攻められたら、やはりダミーエントリー
を失います。
というわけで、セブンは狙いたいが、シックスでダウンするのは
困る。8枚スーツのギャンブリング 3NTは頻度が低いだけに。
なかなか悩ましい。
では実際に6

by Westになったとして。

リードが来たらどうなるか?
Northのリードカードは「

10」。
ダミーの「

9」と手元の「

8」がつながります。

Aで勝ち、

を回収して、

8で

Jに負けに行きます。
Southは

を攻めて、エースの勝ち。
ダミーに残った「

Q9」を使い、手前のキングを
トランプ・フィネス(ラフィングフィネス)して12トリック目。
ビッド中は苦悩が深いですが、オチがそこにあるとは。
気付くのにだいぶかかりました。