この記事は アジア競技大会 の続きです。

　　　　　2018年８月にインドネシアで開催されるアジア競技大会。
　　　　　ブリッジが参加することは２年前に発表されていました。
　　　　　　　リンク　→　WBF Headline News 2016

　　　　　種目は「メン(Men)・チーム」、「ミクスト(Mixed)・チーム」、
　　　　　「スーパーミクスト(Super Mixed)・チーム」、「メン(Men)・ペア」、
　　　　　「ウィメン(Women)・ペア」、「ミクスト(Mixed)・ペア」。
　　　　　この６つに決まるまで変更につぐ変更で、これからまた変更が
　　　　　あっても驚かないです。

　　　　　プレイヤは「選手」で、日本オリンピック委員会(JOC)から選手団
　　　　　の一員として派遣されます。
　　　　　宿泊は「選手村」。今大会の選手村は３人部屋で、ツインの寝室
　　　　　とシングルの寝室、居間がついて３部屋構成。写真で見る限り
　　　　　広くはないです。ブリッジプレイヤはいいけど、デカい運動選手
　　　　　はキツいかも。
　　　　　食事は「選手村の食堂」。2006年のドーハ(カタール)大会では
　　　　　良かったらしく、選手達には好評だったようです。2014年の韓国
　　　　　(仁川)大会では肉料理が乏しく、キムチばかりだったとか。
　　　　　さらに選手村は酒煙草禁止(alcohl-free and smoke-free)です。

　　　　　ふつうブリッジの大会と言いますと。宿泊はホテル、大会会場は
　　　　　コンベンションセンター、食事はホテルまたは周辺のレストランです
　　　　　から。だいぶ様相が違います。

　　　　　種目の「メン・チーム(Men team)」は、男子チーム。
　　　　　「ミクスト・チーム(Mixed team)」は、男女混合チーム戦。男子と
　　　　　女子によるペアから構成されます。
　　　　　「スーパーミクスト・チーム(Super Mixed team)」は、男子と男子に
　　　　　よるペアと、女子と女子によるペアから構成されるチームです。
　　　　　言うなれば『複式男女混合』。対戦するときは、男子ペアと女子
　　　　　ペアがテーブルにつきます。この試合形式は日本国内では30年
　　　　　ほど前に滅びまして。もともと世界的にも珍しく。妙なことにこの
　　　　　数年のアジア地域では流行っているようです。
　　　　　「メン・ペア(Men pair)」、「ウィメン・ペア(Women pair)」、
　　　　　「ミクスト・ペア(Mixed pair)」はその名の通り。
　　　　　総合競技大会ですので「シニアの部」はありません。
　　　　　では「女子チーム戦(Women team)」は何処に行った？！

　　　　　これが長い話になりまして。昨年末から３月末まで連盟ウェブサイト
　　　　　の「新着情報」で次から次へと新しい報告をしなければならなかった
　　　　　要因です。

　　　　　そもそもの試合種目は以下の通りでした。

　　　　　８月23〜26日：男子チーム戦と女子チーム戦(予選＆決勝)
　　　　　８月27〜30日：混合チーム戦と複式混合チーム戦(予選＆決勝)
　　　　　８月31日〜９月１日：男子ペア戦(予選＆決勝)
　　　　　９月１〜２日：混合ペア戦(予選＆決勝)

　　　　　以上の試合種目を日本オリンピック委員会(JOC)に伝え、
　　　　　参加申請をしました。
　　　　　回答は。
　　　　　「男子６名＆女子３名」。
　　　　　これでは男子チームは出られても、女子チームは構成できない。
　　　　　少なくとも「男子６名＆女子６名」は欲しい。
　　　　　JOCに泣きついたところ、『要望書』を提出して下さい、と。
　　　　　但しいま平昌(ピョンチャン)オリンピックで忙しいから、審議されるの
　　　　　はそれが終わってからですと。

　　　　　というわけで要望書を提出しました。
　　　　　すると直後で。
　　　　　インドネシアから種目変更の連絡があった。

　　　　　８月21日〜28日：男子チーム戦、女子チーム戦、混合チーム戦、
　　　　　　　　　　　　　　　　複式混合チーム戦(予選＆決勝)を一斉開催
　　　　　８月29日〜９月１日：男子ペア戦と混合ペア戦(予選＆決勝)

　　　　　要望書を提出した翌日に、「４チーム24人」と書き直して再提出。
　　　　　２週間ほどたって。
　　　　　ようやく「男子６名＆女子６名」と認められた。

　　　　　そこへまたインドネシアから。
　　　　　「女子チーム戦の開催が無くなった」と。
　　　　　「え〜！」

　　　　　アジアパシフィック・ブリッジ連合(APBF)の会長はタイ人の女性です。
　　　　　女性蔑視だとインドネシア・ブリッジ連盟にねじ込ませようとしたら。
　　　　　もはやあきらめムードらしいと。
　　　　　中近東アジア・ブリッジ連合(BFAME)の方では女性プレイヤの数が
　　　　　少ないので、「女子チーム戦」に参加できる国があまり無いのでは、
　　　　　と言われています。

　　　　　というわけで。
　　　　　８月21日〜28日：男子チーム戦、混合チーム戦、複式混合チーム戦
　　　　　　　　　　　　　　　　(予選＆決勝)を一斉開催
　　　　　８月29日〜９月１日：男子ペア戦，女子ペア戦、混合ペア戦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(予選＆決勝)

　　　　　女子チーム戦が無いとなると、代表選抜試合を開催しても無効に
　　　　　なる。女子ペア戦だけの為に「JOC指定人数枠」を使うわけにも
　　　　　いかない。混合チームは昨年の段階で代表選抜試合の申込みが
　　　　　１件来ているから、そちらに出場するしかない。

　　　　　「男子９名＆女子３名」への変更は可能か？
　　　　　とJOCに問合せしたところ。
　　　　　「できる」と。

　　　　　大変な思いをしていたのはプレイヤ達でしょう。こまめに情報を
　　　　　公開したところ、以下のように記事が並ぶことになった次第です。
　　　　　　　リンク　→　マインド・スポーツ　国際選手権競技会

　　　　　男子チームは代表６名が確定していて。
　　　　　混合チームは４月末の代表選抜試合で決まります。

　　　　　JOCに対して３月29日までにパスポートの写しと顔写真の提出、
　　　　　６月上旬までに全選手とコーチ、監督が国立スポーツ科学センター
　　　　　で身体検査。
　　　　　これまでの日本代表チームを送り出す『手口』がだいぶ違うようです。