アジア競技大会は「アジア・オリンピック評議会(OCA:Olympic
Council of Asia)」が主催するアジア地域を対象にした国際総合
競技大会です。
水泳や陸上競技などのオリンピック競技と、野球やボウリングなど
独自競技が開催され、授与されるのは金銀銅のオリンピックメダル。
今年は8月にインドネシアで開催され、「コントラクトブリッジ」が
競技種目に認定されています。
さかのぼれば世界ブリッジ連合(WBF)が国際オリンピック委員会
(IOC)からの団体承認を受け、ブリッジをオリンピック種目に認定
させる活動をしたのは2000年を過ぎた頃です。2002年の米国
(ソルトレイク)での冬季オリンピックの開催直前には、デモンスト
レーションゲーム「第4回ブリッジ国際オリンピック・グランプリ」
を開催してIOC委員を招待しました。
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英国「インデペンデント」誌オンライン記事 そう言えば2020年の東京オリンピックでもブリッジは追加競技に
立候補しまして。手続きをしたのは当然のことながらJCBLではなく
WBFですが。東京四谷の連盟事務局にも何局かのテレビ取材が
入りました。オリンピックは、夏季も冬季も競技数が多くなり過ぎて、
新しい種目が入る余地が無くなっています。大規模な国際スポーツ
大会でブリッジが正式に種目認定されるのは世界でも初めてです。
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2018年アジア競技大会 ブリッジが正式種目に決定 アジア競技大会は第1回が1951年にインドで開催され、以降、
オリンピックイヤー(閏年)ではない偶数年に4年ごとに開催されて
きました。第9回大会までは「アジア競技連盟」によって主催されて
いたようです。
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日本オリンピック委員会(JOC) 2010年の中国(広州)大会は42競技476種目。参加国(地域)45、
選手数1万9千。日本からは選手役員1千余名が参加しました。
全日本囲碁連盟からは18人の役員棋士が参加。
囲碁が日本からスポーツ大会に参加したのはこのときが最後の
ようです。大会の雰囲気、選手村での生活など、色々とそぐわない
ものがあったと思われます。
2008年にはIMSA(国際マインドスポーツ協会)主催による「ワールド・
マインドスポーツ・ゲームス北京大会」が開催されました。この団体
はWBFが母体で、囲碁、チェス、ブリッジなどなどの頭脳スポーツの
振興を試みましたが、第1回大会ののちは鳴かず飛ばずです。
2006年のアジア競技大会ドーハ(カタール)大会では「チェス」が
初めて頭脳スポーツとして参加。
2010年大会では「囲碁、チェス、シャンチー(中国象棋)」が参加。
2014年の韓国(仁川・インチョン)大会は38競技439種目。参加国
(地域)45、参加選手数1万3千。日本からは選手役員1千余名が
参加。マインド・スポーツの種目はありませんでした。
今年、2018年のインドネシア大会ではコントラクトブリッジが参加。
2022年中国(杭州)大会では、コントラクトブリッジと囲碁は中国政府
体育局の管轄なので、種目に入ることは確実です。獲得メダル数へ
の寄与も求められているのでしょう。
最近話題の「eスポーツ」も種目入りが確定しています。
2026年の日本(名古屋)大会では是非とも種目入りさせたいです。