ライト(light)・オープンの話です。
ナショナル・チーム戦 味方ノンバル、対戦相手バル
ディーラーで以下のハンド:
を1
オープンした人がいる。
あなたはどう思いますか?
(イ)わたしの勝手
(ロ)あなたの勝手
(ハ)ディレクター!
どうですか?
規則違反ではありません。
但し。
対戦相手に、このような非常に軽いオープンをすることを
通告しておいた方が良いかと思われます。
また、このハンドは8点ですが、7 HCP以下のハンドを
しばしばオープニングビッドするようなら「そのような
ビディング・システム」を採用しているとみなされて
『一般競技会』では規則違反になります。
実際のディールは以下の通り。
2018年1月 朝日新聞社杯 フライトA
第7ラウンド 18番ボード
ディーラーEast、NSバル
Eastの1
オープンののち、パートナーのWestはスラムに
未練を残しつつ。打てど響かずで、3NT止まり。
何のリードでもメイクは可能です。
では次のハンドは?
インターナショナル・チーム戦 味方ノンバル、対戦相手バル
ディーラーが以下のハンド:
で1
オープンをした。
どう思いますか?
2017年 世界選手権(バミューダボゥル)
決勝 第5セグメント 9番ボード
ディーラーNorth、EWバル
N : Rombaut (仏国)
S : Combescure (仏国)
E : Fleisher (米国)
W : Martel (米国)
Southの6
に対して、Westはスモール
のリード。
ダミーから
を捨ててエースに負け、6メイク。
反対テーブルでは、
N : Moss (米国)
S : Grue (米国)
E : Bessis (仏国)
W : Volcker (仏国)
まったく同じビッドになりました。
Qのリードをエースで取って
を捨て。
Aで手元に戻り、
を3回ダミーでラフ。最後はダブル・スクイズ(左手
、
右手
)で7メイクでした。
ここでの「5
」のビッドは、エクスクルージョン・ブラックウッド
(Exclusion (Key-Card) Blackwood、通称「ボイドウッド(Voidwood)」)
です。以下の記事を御参照ください。
EXCLUSION BLACKWOOD EXCLUSION BLACKWOOD - 2