米国「ザ・ブリッジワールド」誌、2014年12月号から。
オープニングリードの問題です。
マッチポイント・ペア戦、NSバル
![](s.png)
![](s.png)
4NTは
![H](h17.png)
のRKCBです。
何をリードしますか?
決めましたか?
パネル回答者(25名)の選択は:
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リードが22名、
![D](d17.png)
リードが2名、
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リードが1名でした。
シングルトン
![S](s17.png)
をリードするのはもっともとして。
パートナーの4NT直後の「ダブル」って何だか?
特殊な取り決めは無いから、「4NTを落とす」ペナルティかと。
それなら
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AKQJまたは
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AKQJのはずです。
もしパートナーに
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AKQJが有るなら、いきなり4NTを使った
レスポンダーの
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コントロールはシングルトンで、オープナー
の
![S](s17.png)
は通常は4枚以内ですから、パートナーには7枚以上の
ソリッド
![S](s17.png)
があるはず。それなら対戦相手はバル、味方は
ノンバルなので、「ダブル」などと悠長なことはしないで「5
![S](s17.png)
」
と投げ込むのではないか?
それに対してパートナーが
![D](d17.png)
AKQJのときには、レスポンダー
は
![D](d17.png)
がシングルトンで、ソリッド
![S](s17.png)
と長い
![H](h17.png)
サポートの2スーター
である、という方が説得力があります。
従ってパートナーの「ダブル」は
![D](d17.png)
AKQJに基づいているので
はないかと。ビッドからダミーの
![D](d17.png)
は1枚。ここに5枚
![D](d17.png)
がある
ので、ディクレアラーの
![D](d17.png)
は長くは無い。ダミーの
![S](s17.png)
を走って
![D](d17.png)
を捨てられ、ペア戦で7メイクされる可能性があります。
ここは
![D](d17.png)
をリードするべきと。
この分析に私は、「ほー、確かにそうかも。でも4NTをダブる
機会なんてまず無いな」と思ったわけです。
このようなときにブリッジプレイヤーは、機会が無いなら機会を
つくってしまうもので。新しいコンベンションを採用したら、
適当ではないハンドでも「それ」を使ってしまうのと似ています。
あれから2年。
4NTに対するダブル(2) に続きます。
特殊なリードショーイング・ダブル も御参照ください。