この記事は ５枚メジャーでの１ＮＴオープン（１）
　　　　　　　　　　　　　５枚メジャーでの１ＮＴオープン（２）
　　　　　　　　　　　　　５枚メジャーでの１ＮＴオープン（３） の続きです。

　　　　　年末の日本リーグ。
　　　　　以下のハンドを持っていたら右手が１NTオープンして、

W OLを出す KQ1094 J9 KJ Q872

W N E S P P 1NT P 2 P 2 P 3NT P P P

　　　　　と３NTになって。
　　　　　オープニングリードは当然にを出しました。
　　　　　当日のパートナーとの約束は「Ｑ」。
　　　　　ジャックのアンブロックを求める。
　　　　　以下の眺めになり、

N ダミー 532 762 Q963 AK4

　　　　　パートナーはオープニングリードをＡで取り、８を返してきた。
　　　　　ディフェンスがを５連勝して、ほどなくワンダウン。ディールは：

　　　　　ディーラーNorth、EWバル (28番ボードを回転)
　　　　　でした。
　　　　　ふ〜ん、ソリッド５枚があったんだ。

　　　　　では世間はというと？
　　　　　全８テーブル(８チーム)のトラベリングスコアは以下の通り。

Contract	by	M	D	OL	NS	EW
４Ｈ	Ｓ		１	S:Q		５０
３ＮＴ	Ｓ		１	S:K		５０
３ＮＴ	Ｓ		１	S:Q		５０
３ＮＴ	Ｓ		１	S:Q		５０
２ＮＴ	Ｓ	２		S:Q	１２０
１ＮＴ	Ｓ	２		S:Q	１２０
２ＮＴ	Ｓ	４		S:Q	１８０
３ＮＴ	Ｓ	３		S:Q	４００

　　　　　全テーブルでSouthがディクレアラーでした。
　　　　　４がダウンしたのは勘違いで、３NTがメイクしたのは
　　　　　行き違いがあったのでしょう。
　　　　　Southが１オープンしたときには、Westがを入れる
　　　　　でしょうから、ノートランプにはなりそうもないです。
　　　　　Southの１NTで終わっているのは、Southが13〜15とか
　　　　　14〜16の１NTでオープンして、そのまま流れたものと
　　　　　思われます。
　　　　　ということは。８テーブル中、15〜17の１NTでオープン
　　　　　したのは６テーブル。

　　　　　Southのハンドを１NTでオープンしない理由は、明らか。
　　　　　１NTでオープンする理由は、オープニングリードが逸れ
　　　　　ればが走るとか、ノンバルのサード・ハンドでのプリエ
　　　　　ンプト効果とか、色々あるでしょう。
　　　　　昨今は「こんな感じ」のようです。