「リダブル」ののち、対戦相手の低い代のビッドにペナルティダブル
をかけたら何をオープニングリードに出すか?


W | N | E | S | |
| | P | P | 1 | DBL | ReDBL | 2 | P | P | DBL | P | P | P | |
|
米国「ザ・ブリッジワールド」誌 2016年1月号から、
オープニングリードの出題です。
パネル回答者29名の選択は:
「

K」が24名、「

K」が4名、「

J」が1名でした。
味方の側が点数で圧倒していて、対戦相手の低い代のコントラクトに
ペナルティダブルをかけたときには。「トランプリードがお約束」です。
ところでこのオークション経過での、2

に対する「ダブル」ですが。
リダブルののちはパートナーシップの両側とも、対戦相手のビッドに
「ダブル」をかけたら『ペナルティ』の意味になる。
これがスタンダードです。
例えば:

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | 2 | DBL | | |
|

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | 2 | P | P | DBL |
|

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | P | P | 2 | DBL |
|

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | P | P | 2 | P | P | DBL | | |
|
いずれも

スーツに対するペナルティの意味になります。
ところが最近では。
リダブルののちはパートナーシップの両側とも、対戦相手のビッドに
「ダブル」をかけたら『テークアウト』の意味になる。
このように約束するペアも多いようです。
同様に、ハンドの強さを表すペナルティダブルをかけたのちは、
パートナーシップの両側とも、対戦相手のビッドに「ダブル」を
かけたらテークアウトの意味になる。
こちらも最近の流行のようです。
2016年 米国代表 男女混合チーム 選抜試合
準々決勝 第4/4セグメント 25番ボード

ディーラーNorth、EWバル

W | N | E | S | |
| 1 | 1NT | DBL | ReDBL | P | 2 | DBL | P | P | P |
|
N: L.Stansby
S: J.Stansby
E: Winestock
W: B.Moss
Northはプレシジョンの1

オープン。
Eastは17点ありますが、

Qシングルトンが泣きどころ。
1NTオーバーコールがSouthのペナルティダブルに捕まります。
Westのリダブルは「逃げるから2

を言え」。
Eastの2

に対して、Southがテークアウトダブルをかけ、
これをNorthがビジネス・パス(ペナルティ・パス)しました。
オープニングリードは「お約束」の切り札、

5。
ほどなく3ダウン(NS+800)。
なお反対テーブルは、Northの1

オープンに対してEastが1

と
オーバーコールして、ほどなくNorthの1NT。2メイクして、NS+120。
12 IMPの得失点になりました。
「ダブル」がペナルティになるかテークアウトになるかは大きな問題
です。以下のオークション経過では、いずれのダブルも「伝統的」に
はペナルティの意味になります。
パートナーとの約束により、テークアウトの意味に使うことも可能
ですから、確認しておいた方が良いと思われます。

W | N | E | S | |
1 | 2NT | DBL | 3 | DBL | | |
|
Eastのダブル = 10HCP
以上を表すペナルティ
Westのダブル =

スーツ
に対するペナルティ

W | N | E | S | |
1 | 2NT | DBL | 3 | P | P | DBL |
|

W | N | E | S | |
1 | 2NT | DBL | P | P | 3 | DBL |
|

W | N | E | S | |
1 | 2NT | DBL | P | P | 3 | P | P | DBL | | |
|

Eastのダブル = 10HCP
以上を表すペナルティ
Westのダブル =

スーツ
に対するペナルティ


2NT
= マイナーアスキング
Eastのダブル
= いずれもペナルティ
リダブル(4)に続きます。