対戦相手に「リダブル」を言われたらどうするか?
1

オープンののち、ダブル→リダブルと進んだとき。

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | ? | | | |
|
ここでSouthが「パス」をすると、

の長いハンドを表し、
1

をディフェンスする意思があることを表す。
このように取り決めするのが『今ふう』のようです。
ではメジャーのオープンではどうか?

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | ? | | | |
|
ここでのSouthの「パス」は、ニュートラルの意味で、
逃げるスーツが見当たらないか、逃げるスーツがふたつ
あって、様子を見ています。

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | P | P | ? | |
|
Southが逃げないときには、Northが逃げる工夫をするべきで。
NS側で何かをコントラクトした方が、1

をリダブル・メイクされる
よりは被害が少ないです。
ところで1

オープンではどうか?

W | N | E | S | |
1 | DBL | ReDBL | ? | | | |
|
「パス」は深い意味の無いニュートラルを表すか?
長い

を表すか?
1

オープンのときと揃えて、

スーツを表す約束にするのが
無難なようです。
米国のブリッジウェブサイト「ブリッジ・ウィナーズ」には、
リンク →
1Dxx後の取り決め 以下のディールがありました。

ディーラーEast、NSバル

W | N | E | S | |
| | 1 | DBL | ReDBL | P | P | P | | | |
|
Eastの1

xxは結果的に、

リードだと10トリック(EW+830)、
他のスーツのリードは9トリック(EW+630)。
Southが逃げたら、EW側にペナルティダブルをかけられます。
1

x、1

x、2

xは

リードののち、マイナス800。
1NTxは

リードののち、マイナス1100。
Southはテークアウトダブルをかけることは当然でしょうが。
NS側としては何とも発展性の無いことです。
2010年6月 日本リーグ 第10ラウンド 5番ボード

ディーラーNorth、NSバル

W | N | E | S | |
| P | 1 | DBL | ReDBL | P | P | P | | | |
|
Southは「お約束」の

Qをリード。
ディクレアラーはエースで勝ち、

を負けに行きます。
Southは1巡目の

でエースを取ったときには、

を出す。
2巡目の

でエースを取ったときには、

を出して、
パートナーに切らせる。
このようにデイフェンスしないと、のちにNorthの長すぎる

がスローイン(throw-in)になってしまいます。
Eastの1

xxは正しくディフェンスされると、ワン・ダウンで
マイナス200。
ちなみに1

xxはジャストメイクだとプラス230。
多くのテーブルではWestの取る4

になるでしょうから、
EWプラス420には及ばないようです。
リダブル(9) SOS に続きます。