「SOS(エス・オー・エス)・リダブル」
『レスキュー(rescue)・リダブル』とも言いますが、
一般的には「SOS」の方を使うようです。
ありがちなのが以下のオークション経過:

W | N | E | S | |
1 | DBL | P | P | ReDBL | | |
|
Southは、山のような

スーツを持っています。
オープナーは、往々にして3枚でのショート・クラブ。
「リダブル」は、パートナーに他のスーツに逃げる
ことを求めています。
同じような経過で:

W | N | E | S | |
1 | P | P | DBL | P | P | ReDBL |
|
今度はNorthが山のような

スーツを持っています。
レスポンダーは、典型的に

の短い4441。
「リダブル」は、パートナーに他のスーツに逃げる
ことを求めています。
次のオークション経過では:

W | N | E | S | |
1 | 1 | P | P | DBL | P | P | ReDBL | | | |
|
レスポンダー(East)は、

に対するペナルティを狙って
「(トラップ・)パス」をしました。
オープナー(West)は、
ハンドの強さがミニマムでも

が短い(2枚以内)ときには、
レスポンダーが

に対するペナルティを待ち受けている
ことがあるので、「(リオープン・)ダブル」をかけます。
このダブルをレスポンダー(East)が「(ペナルティ・)パス」します。
Eastは山のような

スーツを持っていて、1

xを落とす
つもりでいるということです。
ここでSouthは?

SOS「リダブル」。

以外でコントラクトすることを提案します。
このようにSOS「リダブル」は、低い代では
「ダブル→パス→パス→リダブル」
というオークション経過をとります。
2002年12月 日本リーグ 第5ラウンド 13番ボード

ディーラーNorth、双方バル

Northは1

ダブルを「ペナルティ・パス」。
オープナーは「SOSリダブル」。
Westは「下から」、1

と逃げます。
結果的にEW側の取るコントラクトは1

、1

とも、
Northから

Kのオープニングリードでワン・ダウン。
NS側のプラス200になりますが、Northとしては

で
コントラクトして3メイクした方が気が楽でしょう。
なおNS側のノートランプは7トリック止まりです。
リダブル(10) wriggleに続きます。