この記事は
ギャンブリング3NT(1)、
ギャンブリング3NT(2)の続きです。
ギャンブリング 3NTオープン:
ソリッド・7枚マイナー(AKQxxxx)、
サイドスーツにエース無し・キング無し、
ボイドは避ける。
4月のゴールデンウィークに開催されるサントリー杯。
東京、名古屋、大阪の3会場で同時に開催されるペア戦です。
この試合もなぜか「ギャンブリング3NT」がよく出て来ます。
2014年サントリー杯 第2セッション 6番ボード
ディーラーEast、EWバル
全82テーブル。
5
1 down(EW+50)はEW+1 IMP弱、
5
x 1 down(EW+100)はEW+2 IMP弱、
5
x 2 down(EW+300)はEW+4 IMP弱、
5
5 make(EW+600)はEW+10 IMP弱でした。
2015年サントリー杯 第1セッション 22番ボード
ディーラーEast、EWバル
W | N | E | S | |
| | P | 3NT | 4* | 5* | DBL | P | P | P | |
|
4
=
強調型、両メジャー
5
= 「パスコレ」
全90.5テーブル。
結果的にEW側は4
、4
ともに
1個と
A、
ラフと
で1個を
負けるのでワンダウンします。
4
/4
1 down(NS+100)はNS+1 IMP弱、
5
x 1 down(EW+100)はEW+3 IMP強でした。
ギャンブリング3NT・オープンへのレスポンス
パス = (イ)3NTが出来そう、
または
(ロ)3NTがダウンしても構わないがダブられたら逃げよう。
4
= パスするか直せ(pass or correct、correctable)、
通称「パスコレ」。
オープナーが
スーツならパスして
スーツなら4
に直せ。
4
= シングルトンアスキング。
オープナーは
が短いときは4
、
が短いときは4
。
短いスーツが無いときは4NT。
が短く
が長いときは5
、
が長く
が短いときは5
。
4
/4
= 最終コントラクトの提示。
4NT = 長さのアスキング。オープナーは7枚なら5
、8枚なら5
。
5
= パスするか直せ。
5
= 最終コントラクトの提示。レスポンダーからはオープナーの
スーツが
であると判っているハンドです。
5NT = オープナーのスーツがボイドでのグランドスラム・トライ。
長いスーツにリーザーが出ないようならセブンに行け。
6
= パスするか直せ。
ギャンブリング3NT・オープンに対抗するディフェンシブビッド
3NTオープン直後のダイレクト・ポジションと、
「3NT→P→P」と廻ったリオープン・ポジション共通。
ダブル = 「点」がある。16HCP以上。
4
= 5-4以上の両メジャー、
の方が長いか強い。
4
= 5-4以上の両メジャー、
の方が長いか強い。
4
/4
= そのスーツでのオーバーコール。
この他に、5-4以上のメジャーで長い方のマイナーをビッドする
「リプストラ(Ripstra)」とか、ダブルで4
を言わせて展開させる
「メジャーズ(Majors)」とか、対抗ビッドは各種あります。
機能に大差はないのでお好きなものを。
肝心なことはパートナーと「何か」が決まっていることです。
オープニングリード
「ギャンブリング3NT→P→P→P」でコントラクトになったときの
リードは、とにかく強いところを出せと言われています。
エースがあったら、エースを出す。
キングがあったら、キングを出すかアンダーリードするか微妙。
クイーンしか無かったら、どうするのか?
何せ「敵」にギャンブルされたら、「味方」に100%の対抗方法は
無いと思った方が良いでしょう。
そうじゃなかったら賭けではなく無謀ですから。