この記事は
ダブルダミー・プロブレム(2)の続きです。
シュア・トリック(sure trick)・プロブレム。
コントラクトは必ずメイクする。
いかなるスーツの分かれでも100%メイクするプレーを考えよ。
コントラクトは6
。
オープニングリード
Kに対して、右手は
3をフォロー。
現旧の日本代表選手なら「見た瞬間」。
あとはエントリーの具合を30秒とか1分、2分かけて確認する人と、
そのままプレーしてしまう人に分かれます。
このコフィンの創作ハンドには名前は付けられていません。
ジョージ・コフィン(George S. Coffin、米国、1903-1994)は
プレイヤーよりもプレーの本の著者として有名な人で。
ブリッジ歴40年くらいの人なら“Bridge Play Four Classics”を
読んだことがあるのではないでしょうか。
ダブルダミー・プロブレム(1)、
ダブルダミー・プロブレム(2)などなど。
久しぶりにダブルダミーの問題を解いてわかったことがあります。
どんなに難しい問題もコンピューターに解かせるとコンマ何秒。
人が勝てる早さでは無いです。
ということは、早さは関係ないのでは、と。
今年の初めに韓国のプロ(そう、韓国にもブリッジプロが誕生しました)
や韓国の若手プレーヤーと会食した折に聞いたことですが。
韓国では囲碁がたいそう盛んでして。
「コンピューターにやられてしまったけど、どうするんだ?」
と聞いたところ。
『人間がコンピューター相手にあれだけ戦えるんだから凄い!』
ということになっているそうです。
しかも『棋士の対局料が上がった』とか。
互いにかなり呑んでいたので(韓国の男子はよく呑みます)
私の記憶も怪しく、相手の英語も怪しく、
いささか眉唾と思っていたのですが。
この数ヶ月のあいだダブルダミーの問題を解いてみて、
「人」がやることに意味があるのでは、と。
韓国の話は正しいと思う次第です。