パートナーがメジャーでオープンした。
私は3枚サポートのリミットレイズのハンドだったので、
フォーシング・ノートランプをビッドした。
オープナーはミニマムの6枚を表した。

W | E | 1 | 1NT* | 2 | ? | |
|

どこまでレイズするか?
予定通りインビテーションする(3

)という説と、
9枚フィットしたのだからゲームレイズする(4

)という説が
あります。

この経過でもオープナーは6枚

のミニマムを表すので、
レスポンダーが3枚

でインビテーションの強さのときに、
3

にレイズするか4

にするかを決めなければなりません。
米国「ブリッジワールド誌」2010年1月号
誌上ビッド対戦(Challenge the champs)
ディーラーWest、NSバル、ペア戦


3

か?
4

か?
レスポンダーのハンドは10HCPでサポート(

)は弱いですが、
サイドスーツがエースとキングで固まっていて、

のダブルトンが
あるのでゲームインビテーションの強さを認めることができます。
結果的にこのディールでは4

をビッドするのが正解です。
グラント(Audry Grant)とロッドウェル(Eric Rodwell)による
“Two-over-one Game Force”は初版が2009年。
米国の代表的なブリッジ教師と世界的プレイヤーの共著で
「2オーバー1」の本としてはほぼ最新。ここから引用します。


レスポンダーは3

しか言っていません。
しかしながらオープナーは11点です。


このビッド経過ではレスポンダーの

サポートは2枚か3枚かは不明です。
オープナーは全くのミニマム(bare minimun)では無いので
ゲームビッドする、と書いてあります。
最初のオープナーのハンドを見てください。
レスポンダーのインビテーションするかゲームレイズするかの
判断は、パートナーの日頃のオーニングビッドが重いか軽いか
によっても左右されるはずです。