この記事は
グランドスラム・フォース(1) の続きです。
2013年 世界選手権 決勝 91(27)番ボード
(ディーラーSouth、ノンバル)

以下のようにビッドするものと思われます。

2

= リバース((16)17〜21)
3

= 強いスーツ、ゲームフォーシング
5NT = グランドスラム・フォース
または。

4

=

フィット、コントロール・キュービッド
5

= コントロール・キュービッド
5NT = グランドスラム・フォース
実際の試合ではイタリア(マダーラ&ボッチのペア)は7

に到達、
モナコ(ツィンマーマン&ムルトンのペア)は6

で止まりました。
なおWestのハンドは:

8763

8

J1042

Q1087でした。
グランドスラム・フォースに対して、上級者の伝統的手口として
「5NT」に対してセブンを受け入れるときには、「7

」をビッドする
方法があります。これは切り札の内容を聞かれているスーツとは
別の、完璧にソリッドの長いスーツでコントラクトする余地を残す
ための工夫です。
また、グランドスラム・フォースに対して、パートナーとの約束により
ステップ・レスポンスを採用する方法もあります。
例えば。

が切り札のとき、「5NT」に対して:
6

はAもKもQも無し、6

はQ有り、6

はAまたはK有り、
6

はAまたはK有りでサポートに1枚以上の余裕有り。

が切り札のとき:
6

はAもKもQも無し、6

はQ有り、6

はAまたはK有り。

が切り札のとき:
6

はAもKもQも無し、6

はAまたはKまたはQ有り。

が切り札のときは:
6

はAKQのうち0枚か1枚かは区別不能。
表にすると以下のようになります。

| S | H | D | C |
7X | 2 | 2 | 2 | |
7C | 2 | 2 | 2 | 2 |
6S | A/K(+α) | | | |
6H | A/K | A/K | | |
6D | Q | Q | A/K/Q | |
6C | 0 | 0 | 0 | 0/1 |
グランドスラム・フォースに対するステップ・レスポンスには
さまざまな種類があります。間違えると痛いので、簡単なもの
を採用するのが良いと思われます。
2014年 NEC杯 第3ラウンド 9番ボード
ディーラーNorth、EWバル


4

は、weakレイズ。
5NTは、GSF。
6

は、AまたはKで
10枚以上のフィット。
なおWestのハンドは:

Q6

AKQ1076

4

QJ54でした。