フォンドラセック現象。
2つのスーツが同じ枚数でフィットしているときに、
「弱い方のスーツ」を切り札にすると、
より多くのトリックが取れるディールの状態。
詳しくは記事
フォンドラセック現象 を参照してください。
似たような話で。
2つのスーツが同じ枚数でフィットしているとき。
「エースの無い」スーツを切り札にする方が、
「エースの有る」スーツを切り札にするよりも有利なことが多い。
というのはディフェンスの立場からは、
「エースの無い」スーツをラフするよりも、
「エースの有る」スーツをラフする方が容易なことが多いからです。
特に名前は付いていませんが、定石のひとつです。
定石には「定石はずれ」がつきものでして。
サードハンド・ハイ(high)に対して、サードハンド・ミドル(middle)とか
サードハンド・ロー(low)しなければならない場合があるのと同じです。
次のディールでは4
![H](h17.png)
が有利か、4
![S](s17.png)
が有利か?
2016年 夏季北米チーム選手権(スピンゴールド杯)
決勝 第1セグメント(1/4) 3番ボード
![](s.png)
ディーラーSouth、EWバル
![](s.png)
W | N | E | S | |
| | | 1NT | P | 4![](c19.png) | P | 4![](h19.png) | All | Pass | |
|
N: Multon
S: Zimmerman
1NTは10〜12点、「ミニ・ノートランプ」です。4
![C](c17.png)
は5-5メジャー。
4
![H](h17.png)
に対してWestは
![D](d17.png)
Aをリード、
![S](s17.png)
Jシフトののち、ディフェンスが
![S](s17.png)
のラフに成功してワン・ダウン。
反対テーブルでは、
![](s.png)
N: Auken
S: Welland
Southが10点で1
![C](c17.png)
オープン。
2
![D](d17.png)
は当節流行りの「ウムジョーモウ(UMJOOMO :
Unusual Major Jump Over One-of-a-Minor Opening)」。
ここでは5枚
![S](s17.png)
と4枚
![H](h17.png)
のインビテーション。
そう、13点でインビテーションです。
2
![S](s17.png)
はサインオフ。
3
![H](h17.png)
は5-5メジャーを表し、インビテーション。
3
![S](s17.png)
のサインオフののち、3枚
![S](s17.png)
がありそうなので4
![S](s17.png)
。
4
![S](s17.png)
は
![S](s17.png)
Jリードをキングが勝ち、
![S](s17.png)
リターンののち。
![S](s17.png)
A、
![C](c17.png)
AK、
![S](s17.png)
Q、
![C](c17.png)
Qで
![D](d17.png)
捨て。ここから。
左手の「
![H](h17.png)
A9xx」に備えて手元から
![H](h17.png)
10をリード。
左手がカバーしなかったのでファイブ・メイクでした。