フォンドラセック現象。
2つのスーツが同じ枚数でフィットしているときに、
「弱い方のスーツ」を切り札にすると、
より多くのトリックが取れるディールの状態。
詳しくは記事
フォンドラセック現象 を参照してください。
似たような話で。
2つのスーツが同じ枚数でフィットしているとき。
「エースの無い」スーツを切り札にする方が、
「エースの有る」スーツを切り札にするよりも有利なことが多い。
というのはディフェンスの立場からは、
「エースの無い」スーツをラフするよりも、
「エースの有る」スーツをラフする方が容易なことが多いからです。
特に名前は付いていませんが、定石のひとつです。
定石には「定石はずれ」がつきものでして。
サードハンド・ハイ(high)に対して、サードハンド・ミドル(middle)とか
サードハンド・ロー(low)しなければならない場合があるのと同じです。
次のディールでは4
が有利か、4
が有利か?
2016年 夏季北米チーム選手権(スピンゴールド杯)
決勝 第1セグメント(1/4) 3番ボード
ディーラーSouth、EWバル
W | N | E | S | |
| | | 1NT | P | 4 | P | 4 | All | Pass | |
|
N: Multon
S: Zimmerman
1NTは10〜12点、「ミニ・ノートランプ」です。4
は5-5メジャー。
4
に対してWestは
Aをリード、
Jシフトののち、ディフェンスが
のラフに成功してワン・ダウン。
反対テーブルでは、
N: Auken
S: Welland
Southが10点で1
オープン。
2
は当節流行りの「ウムジョーモウ(UMJOOMO :
Unusual Major Jump Over One-of-a-Minor Opening)」。
ここでは5枚
と4枚
のインビテーション。
そう、13点でインビテーションです。
2
はサインオフ。
3
は5-5メジャーを表し、インビテーション。
3
のサインオフののち、3枚
がありそうなので4
。
4
は
Jリードをキングが勝ち、
リターンののち。
A、
AK、
Q、
Qで
捨て。ここから。
左手の「
A9xx」に備えて手元から
10をリード。
左手がカバーしなかったのでファイブ・メイクでした。