4月末、恒例のサントリー杯。
東京会場、名古屋会場、大阪会場で同時進行します。
今年は83テーブル(166ペア)でした。
第1セッション 19番ボード
ディーラーSouth、EWバル
「3NTに対するリードショーイング・ダブル」
初中級の講習会で習うようなリードショーイング・ダブルです。
先ずEastは、「ダブル」をかけなければ話が始まりません。
ダブらなくても
をリードしてくれるというならともかく。
占いをしているわけではありませんから。
唯一の心配は、パートナーの
がボイドであることです。
Westは「ダブル」を聞いて何をリードするか。
0点なので、パートナーがそこそこ強いことが判っています。
仮に左のハンドなら
なら3NTに「ダブル」を
かけるか? まさか。
5トリックが取れる見込み
がなければダブらないはず。
いずれかのスーツに「AKQJ10」とか「KQJ109」のようなウィナー
があるはずです。
Westは、それが
のどれであるかを当てれば良いわけです。
パートナーの強くて長いスーツは?
第1候補は
。
第2候補は
。
どちらだ?
「1NT−3NT」というビッド経過だと、オーブナが長い
スーツを持つ
ことも、レスポンダーが長い
スーツを持つこともあります。ところが
長い
スーツとなると、オープナーは5枚
を持つ可能性はありますが、
レスポンダーが5枚
で「3NT」とレイズすることはまず無いかと。
従って
リード。100%とは言えませんが、
リード。
トラベリングスコアを見ますと、全83テーブル中、
Southの3NTが69テーブル。うちダブル付きが 27テーブルで、
ダウンが19テーブル、メイクが8テーブル。
Northの3NTが1テーブルで、なぜかジャストメイク。ブリッジ
メイトのNorth、Southの入力ミスと思われます。
11テーブルでEW側がコントラクトを取っていました。
NSの4
ワンダウンが1テーブル。3NTをダブられたので逃げた
のでしょうか? North、Southとも唯一の4枚スーツが
なので、
「そこ」に逃げ込むと幸運にも8枚フィットが見つかるようです。
(スコア数の合計は82個。他のボートも82個でした。)
ちなみに3NTxに
などをリードすると4メイクになります。
すなわち、
と
で圧縮されてEastは「
AKQ、
Qx」と残さざる
を得ない。「
7」を残すとダミーの「9」に負けてしまいますし。
ディクレアラーは右手の1枚
と3枚
を確認して、しかも右手が
のアナーカードを捨て始めるものだから。
を3枚捨てたことを見届けてから、
でスローイン(throw-in)
して、ダミーの
Jが10個目です。