プレーのハンドです。
Northの1
オープンから始まり、コントラクトはSouthの6
。
オープニングリードの
Jがダミーのクイーンを直撃。
ディクレアラーは
Aを取り、
で手元の
の処理を試みます。
AKを取り、
Qを引く。
右手が
Aで切ったら、
をディスカード(ルーザーオンルーザー)。
従って右手は
5でラフ。
手元の
8でオーバーラフして、
Kでダミーに渡り、今度は
J。
左手は4枚目の
をフォローするので、右手は
7でラフ、
手元の
10でオーバーラフ。
ここに至って、ディフェンス側に残る切り札はエースだけになります。
Aを取り、
を切ってダミーに入り、5枚目の
を引く。
ディフェンス側が
Aを出しても出さなくても手元の
を処理して
ジャストメイクです。
プレーの技術としては珍しい部類に入るのではないかと思っていたら。
来ました。近いのが。
2016年2月 内藤杯 第3セッション 23番ボードを回転
3
= Mixedレイズ、
4枚サポートの良いハンド。
ドゥルーリー2
には足りない。
Southの4
に対して、Westはスモール
をリード。
Eastはエースを勝ち、
を返します。
ディクレアラーは
を負けに行くと、左手から
を攻められる可能性が
あるので、
で手元の
を処理するプレーに出ます。
A、
K。右手からジャックが落ちる。構わず
Q。
ジャックダブルトンは本当だった。
8で切るのを、9で上切り。
手元の
ウィナーをラフしてダミーに入り、
10を引く。
右手の切り札が「A8」ダブルトンなら、この時点でメイク確定。
残念なことに右手が
10で切るので、ジャックで上切り。
ここに至って、ディフェンス側に残る切り札はエースだけになります。
を出す。右手の
がもともと「A108」のときにはスローイン(throw-in)
になります。しかしながら左手が
Aで勝ち。
ここで左手から
9のリードが来たら?
右手の
Jと
AJは見ているので、サードハンドでパスをした右手に
「
AQ」はあり得ない。
Aが左手ならダミーからはキングを。
Aが右手ならダミーからは
スモールを。絶体絶命。
なかなか教科書のようには行かないものです。
(なお多くのテーブルではEastが2
オープンして、
Aのリードに
なったようです。)
このようなプレーを何と言うのか。
探しても見つかりませんでした。
替わりに近いのがひとつ。
「ロッドウェル・ファイル」140ページ
W | N | E | S | |
1NT | 2* | P | 4 | All | Pass | |
|
1NT = 14-16
2
=
&マイナー
Southがトランプの短い側でプレーする4
。
オープニングリードは
。
この瞬間にルーザーが4個に。
ディクレアラーは
で手元の
を処理することを試みるしか
手立てがありません。
K、
Aと取り、
Qを引いて
を1枚捨てる。
幸運にも
が3-3の分かれでした。
調子に乗って、4枚目の
を引く。
右手がジャックで切ったら、手元の
を捨てる。のちに
Aでクイーンを
叩き、キングを追い出してジャストメイク。
右手が切らなかったときにも、手元の
を捨てる。左手がスモール・ラフ
したら、ディフェンス側の切り札が2-2になります。ディクレアラーはのち
に
A、
10で狩り集めてジャストメイク。
このプレーの肝要は、先に
Aを取らないことです。
仮に
Aを取ってから
を取ると、右手がラフする。
続けて
で左手に移動して、
K、
スモールと逆狩りされて、
最終的にダミーの
を負けてしまいます。
記事
キャッシュ・アンド・スラッシュ の裏話でした。