クレームの肝要は
「プレーした方が早い」
これに尽きるようです。
クレームをしてディレクター騒ぎになるのは、
「あと1トリックをプレーすれば」
すぐに済んだはずが。
ディレクターを呼んで説明しなければならない。
コントラクトは何で、プレーがこうこう進んで…かなり面倒。
それでも裁定をされて納得すればいいのですが。
納得がいかないと互いに気まずいです。
ディクレアラーはプレーの帰趨が見えてしまって、
増えもせず減りもせず、興味が失せていたとしても。
ディフェンス側は、どうなっているか知らないことも多い。
だから。
さっさとプレーして「あと全部」と手を見せる方が早い。
対戦相手も納得。
ついでに。
「あと全部です」とだけ言って、ハンドを見せないのはやめて欲しい。
ハンドを見せて、ごちゃごちゃ説明するのもやめて欲しい。
いちいち説明が必要だとしたら、クレームする相手を間違えている。
「フィネスが効けばファイブメイクです」
とか言いながら手を広げるよりも、実際にフィネスした方が早い。
細かいことを言えば。
「クレーム(claim)」は「取りの宣言」で、
「コンセッション(concession)」が「取られの宣言」。
例えば最後の5トリックで「切り札2枚を取って、あと3つは負けます」
というときは。
2トリック分が「クレーム」、3トリック分は「コンセッション」になります。
コンシード(concede)はゲームやスポーツ競技にもあるようで。
「投了」とか。
Secretary Clinton has conceded to Donald Trump.
「クリントン国務長官がドナルド・トランプ氏に対して敗北を認めた」とか。
ディフェンス側がクレームすることを「逆クレーム」と言う人もいて
何が言いたいかはわかるのですが。
これも「クレーム」。負けの宣言なら「コンセッション」。
ちなみに。
どのような普通のプレーをしても負けないカードを「負ける」と宣言したとき。
対戦相手はそのトリックを取る権利が無いです。
ありがたく頂いておかないで。 お返ししましょう。