米国の「The Bridge World」誌。
以前は購読者数が3万はあったと思うのですが。このインターネット
時代では最新のブリッジ情報もどんどんウェブに載るためか、徐々
に購読者が少なくなってきたようです。
米国郵政公社への届け出によると、1995年11月の購読者数は
8千弱、2001年12月の購読者数も8千弱。ところが2016年11月
は4千5百弱。経営は逼迫していると思われ、掲載記事も熱心な
ブリッジ・ライター達に支えられている様子。
すでに廃刊となった米国「Bridge Today」誌と同じ道を辿るのでは
ないかと危惧しています。
前任の編集者であるエドガー・カプランから経営権を買い取り、卓越
したブリッジ記事を愛好者に提供してきたジェフ・ルーベンスですが。
もう76歳(1941年生)ですから。
あとを継ぐ人もいないのではと。残念なことです。
このブリッジワールド誌が、コンセンサス・システムとして構築したのが
Bridge World Standardです。
初代ブリッジワールド・スタンダードは1968年、二代目は1984年、
その次は1994年、次は2001年。
最新2017年版は昨年に誌上で発表されています。
参考リンク →
WikiProject Contract Bridge ブリッジワールド・スタンダードは「誌上スタンダード」をエキスパート
(leading experts、第一人者達)と読者(readers)の投票によって決める
試みです。エキスパートの票が拮抗したときには、読者投票が採用
されます。
1994年版までは約125名のエキスパートと数千の読者、と公表され
ています。2001年版からは人数は公表されていません。
多数派を採用しているわけですから、その時代、時代の「スタンダード・
アメリカン」を反映しています。
また、このビディングシステムは、個々のパートナーシップに於いては
好みもあるわけですから、色々と変えて使うことを前提としています。
むしろ誌上の記事で議論を立ち上げる為に構築されたシステムです。
2017版に関しては読者投票はとらずに、最初からエキスパート達に、
「あなたの参加する上級者向け競技会ではどのようなシステムやコン
ベンション・取り決めが流行っていますか?」
という質問をもとにシステムを構築しています。
現在の上級者向け競技会ですから、流行が一般競技会に波及するの
は時間の問題。そういう意味では時代を先取りしているとも言えます。
BWS1968についてはリンク →
BWS1968 BWS1984についてはリンク →
BWS1984 BWS1994についてはリンク →
BWS1994 BWS2001についてはリンク →
BWS2001 BWS2017についてはリンク →
BWS2017