Bridge World Standard 1984
米国「The Bridge World」誌が1984年に採用したビディング・システム
です。最新のシステム、コンベンション・取り決めはどのようなものか?
約125名のエキスパート(leading experts、第一人者達)と数千の読者
(readers)の投票によって決められました。
BWS1968は4枚メジャーオープンの伝統的スタンダードでしたが、
BWS1984では5枚メジャーの「2オーバー1(Two-over-one)」になります。
5枚メジャーオープン(ファースト及びセカンド・ポジション)
フォーシング・ノートランプ
2オーバー1・レスポンスはリビッドを保証
[いわゆるオルモスト(almost)です]
リミット・ダブルレイズ
2NTはゲームフォーシング・レイズ(オープナーはショートスーツ
を答える)[米国流ジャコビー2NT]
3NTはノートランプ向き 16〜17
パスト(passed)・ハンドは、1NT=6〜12、2
はストロング・
レイズ[ドゥルーリーフィット]、3
は
スーツ
マイナーオープン後
シングルレイズは10点以上、ダブルレイズは弱い[インバーテッド]
1
−1NT=8〜10、1
−1NT=6〜10
2NTレスポンスはノートランプ向き、ゲームフォーシング
ハンドによってはアップ・ザ・ラインでレスポンスしない
[しばしば4枚
を飛ばしてメジャースーツをレスポンス
するということです(frequently bypass 4+
)]
1
オープンに対する2
レスポンスは、オープナーの2
の後は
リビッドを保証しない
バランスハンドでのオープンの最低要件は良い12点
1NTオープンは良い15〜悪い18
ステイマン、ジャコビー、テキサス
2
は両マイナーを表すマイナースーツ・ステイマン
3
/3
レスポンスは弱い(weak)
4
はガーバー
2NTオープンは良い20〜悪い22
弱いダブルトンがあっても構わない
ジャコビー、テキサス
3
はマイナースーツ・ステイマン(両マイナー)
ガーバー4
、ハイ(high)・ガーバー5
2
オープンはストロング、アーティフィシャル
2
レスポンスはニュートラル
ポジティブレスポンスは良いスーツを保証
セカンド・ネガティブ(3
まで)
Weak 2
/2
/2
オープン
ニュースーツはフォーシング
2NTアスキング = フィーチャー(feature)
3NTオープンはギャンブリング
サイドスーツは弱い
4
レスポンスはアーティフィシャル
パートナーシップ・ビディング
スプリンター・レイズ
スラム関連
RKCB(03/14)
ボイド・ショーイング有り
トランプクイーン・アスキング有り
DOPI
グランドスラム・フォース 5NT(ステップレスポンス付)
1NTと2NTの、オープンまたはリビッド後にガーバー(4
)
レスポンスとリビッド関連
フォース(fourth)・スーツ・ビディング
リバース及び3の代はゲーム・フォーシング
パスト・ハンドはノンフォーシング
サード(third)・スーツ・ビディング
リバースと3の代はゲーム・フォーシング
オープナーの、スーツ・レスポンスに対するスーツ・ビッドでの
リバースはリビッドを保証
レスポンダーのリバースビッドはゲームフォーシング
1オーバー1・レスポンスの後、レスポンダーのジャンプビッドは、
ジャンプシフトで無い限りはインビテーション
オープナーの4の代へのマイナー・ジャンプリビッドは強いレイズ
オープナーの1NTリビッドの後、ニューマイナー・フォーシング
(サポートを求める)
オープナーのジャンプ・2NTリビッドの後、3
はアーティフィシャル
[ウルフ(Wolff)・サインオフ]
3の代のメジャーへのリレイズ(reraise)はプリエンプティブ
コンペティティブ・ビディング
スーツ・オープンの後、3
までネガティブダブル
ノートランプ・オープンの後、3の代はネガティブダブル
ネガティブダブルは1
オーバーコールに対しては4枚
を表し、
1
オーバーコールに対しては4枚以上の
を表す
マイナーオープンにオーバーコールが入った直後
ウィーク(weak)・ジャンプシフト
オーバーコールのジャンプ・キュービッドはスプリンター
オーバーコールのキュービッドは(ゲーム)フォーシング・レイズ
アンユージュアル・ノートランプ・オーバーコールが入った直後
のビッドは
を表す
のビッドは
を表す
アンビッド・スーツのビッドはノンフォーシング
マイナー・マイケルズが入った直後
アンビッドスーツのビッドはノンフォーシング
メジャースーツのキュービッドはストッパーショーイング
メジャー・マイケルズが入った直後
メジャースーツのキュービッドはリミットレイズ以上
ニュースーツのビッドはフォーシング
テークアウトダブルが入った直後
1の代のニュースーツはフォーシング
ジャンプシフトはノンフォーシング
2NTはリミットレイズ以上[トラスコット]
ダブル・ジャンプシフトはスプリンター
1NTオープンに2の代のオーバーコールが入ったときレーベンソール
オープナーのジャンプ・キュービッドはスプリンター
ディフェンシブ・ビディング
マイケルズ・キュービッド
メジャーオープン、マイナーオープン、1NTレスポンスの直後
マイナーオープンに対してジャンプ・キュービッドはナチュラル
メジャーオープンに対してジャンプ・キュービッドはストッパーアスキング
4
までのプリエンプティブ・オープンに対してダブルはテークアウト
マキシマル・オーバーコール・ダブル(対戦相手のレイズに対して)
パス・アンド・プルはフォーシングの状況に於いては強いハンドを表す
リオープン1NT=10=14
リオープン・ジャンプ2NT=18〜19
レスポンスの直後でのフォース・シート[サンドイッチ・ポジション]
1NTオーバーコール、キュービッドともナチュラル
1NTオーバーコールの後
2
はステイマン、ジャンプビッドはインビテーション
1NTオープンに対して2番手、4番手ともランディー
[2
オーバーコールはメジャー・2スーターを表す]
(3
のアドバンスはフォーシング)
アンユージュアル・ノートランプ(強さ上限無し)
キュービッド後にニュースーツをビッドするとフォーシング
ハンドが弱めでも形が適しているときにはテークアウト・ダブルを
かけても良い
ダブル後に自分のスーツをビッドすると極めて強い(very strong)
ハンドを表す
プリエンプティブ・ジャンプ・オーバーコール
オーバーコールのプリエンプティブ・ジャンプ・レイズ
レスポンシブ・ダブル(テークアウトダブルのアドバンスと、
オーバーコールの後に2の代に於いて)
アドバンサーのキュービッドはいずれかのスーツが2度ビッドされる
か、ゲーム到達までフォーシング
Weak 2に対するテークアウトダブルのアドバンスにレーベンソール
リード
スーツコントラクトに対して、偶数枚からはサード・ベスト、奇数枚
からはローエスト[いわゆる third and lowest]
その他のリードは伝統的スタイル
シグナルも伝統的スタンダード
まさに「2オーバー1(Two-over-one)」です。
現代との違いは、
サポートダブル、リダブルが入っていないこととか、
2スーター(two suiter)・オーバーコールへの対策ビッドが平易なもの
であるとか。
スーツコントラクトに対するアナーカードのリードには「ルジナウ(
Rusinow)」
を採用するペアも多かったものと思われ、「A from AK」の流行はまだ先の
ようです。