世界選手権に提出されたコンベンションカードから2016年11月
 清水のブリッジブログ

     コンベンションカード。
     今は、正確には「システム・カード」と言います。
     WBF SYSTEMS POLICY の2013年改訂のときから使われている
     言葉と思われます。「世界ブリッジ連合 システム・ポリシー」はJCBLで
     いうところの「コンベンション・リスト」です。各競技会で使用を許可また
     は禁止している、システムやコンベンションを規定しているものです。

     調べたのは2016年の世界選手権、オープンの「グループ B」に提出
     された各チームのシステムカード。

     オープンチームは、残念なことにインドネシアが開催直前に出場を取り
     やめて、参加数は54チームから53チーム(53ヶ国)に。
     各チームは18チームのグループA、同様に18チームのグループB、
     17チームのグループCに振り分けられました。
     各グループは、1試合16ボードのVP戦を6日間かけて総当たりします。

     各グループから上位5位で15チーム、全グループで最もVPの多い6位
     が1チーム。合計16チームから、96ボードのノックアウト(トーナメント)戦
     を8日間かけて戦います。

     初日から数えて13日目と14日目になる決勝は、選手の消耗がひどく。
     精神的重圧もかなりのものでしょう。失敗や良くない判断が出やすいと
     いうことです。内容的には準決勝あたりが一番見応えがあると言われ
     ています。

     日本チームの組み込まれたグループBは強豪国が集まってしまい。
     ビューグラフ解説者などから「死のグループ(Death group)」と呼ばれ
     ていました。
     誰が見てもグループA、Cよりも強いと。
     どのようにシードしたのかWBFに問い合わせしたら、6月のヨーロッパ
     選手権の結果を参考にしたとの公式回答があったようで。
     これはブダペストで開催された大会で、37ヶ国(37チーム)が参加。
     うち30ヶ国が世界選手権に出場。
     しかしながら世界選手権にヨーロッパ選手権と全く同じ選手を送り込む
     ヨーロッパの国は30ヶ国中5ヶ国だけで。国によっては、世界選手権
     よりもヨーロッパ選手権の方を重視しているところもあり。また、6月の
     ヨーロッパ選手権は総当たり戦なので10日間。9月の世界選手権は
     予選だけで6日間、決勝まで進むと14日間となると。
     強い国の選手ほど負担がかかるわけで。
     いかに外国とは言え、ブリッジ以外の仕事に就いている男性が両方とも
     出るのはかなり苦しいかと。

     また、ヨーロッパ以外の国のチームについては何の説明も無いとのことで。
     ヤマ勘で振り分けているだけじゃないかと。
     WBFマスターポイントでシードした方がよほど公平で、実際にやってみる
     と妥当と思われるグループ分けになると。
     ブリッジウィナーズのウェブサイト
        リンク → World Bridge Gamesでのシーディング
     で侃々諤々になっていました。



     システム・カード(コンベンションカード)で調べたのは:
        *オッドイーブン・ファースト・ディスカード
        *ラビンサール・ディスカード
        *スミス・エコーとリバース・スミス(アップサイドダウン・スミス)
        *サンドイッチ・ポジションでのコンベンション
     以上です。
     提出されたシステム・カードは合計47枚。
     3ペアの6人チームでコンベンションカードは2枚、2ペアが同じものを
     使っているアルゼンチンとか。5人チームが3人と2人に分かれてコン
     ベンションカードは2枚のメキシコとかがあります。

予選成績O/ELAVSMITHSW Pos
ポーランド 
英国 
日本 
米国 
モナコ 
アルゼンチン 
アイスランドODDBALL
トルコ 
ノルウェー 
10ベルギー 
11ラトビア
12パキスタン 
13チェニジアRAPTOR
14ボスニアRAPTOR
15メキシコ 
16レバノン 
17香港 
18クエート 
         *ラトビアはコンベンションカードの事前提出無し。
         *「ボスニア」とあるのは「ボスニア・ヘルツェゴビナ」です。
         *アンパスト(unpassed)・ハンドで「サンドイッチ 1NT」を
          使っているペアはいませんでした。
         *RAPTORについては記事 サンドイッチ・ポジション(4)
          ご参照ください。

     数は調べませんでしたが、アップサイドダウン・シグナル(リバース・
     シグナル)を採用しているペアは非常に多く、というよりも多数派。
     マルチ2Dオープンも非常に多いです。

     このマルチ2D、ヨーロッパではかなり「普通」に使われていまして。
     日本でも最初は「リストD」だったのを、一般ゲームでも使用可の
     「リストC」にして。数年経ってから各種競技会で調べたところ使用
     ペアがほとんどいなかったので「リストD」に戻した経緯があります。

     ヨーロッパ出身のディレクターは、マルチ2Dが普通に使われている
     ものですから。対戦相手のペアが「対策ビッドを書いたもの(デイフェ
     ンシブビッド・サマリー)」を見ながらオークションをしても構わないと
     試合規定で決められているのを、知らない人が多いようです。

     ディレクターって世界選手権でも結構いい加減な輩もいますから。
     日本のディレクターは「仕切り力」は弱くても、運営に関してはいい線
     いっていると思います。

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