対戦相手のビッドが「2オーバー1」でゲームフォースに入った
ときには、オーバーコールなどの手口が変わります。
私の印象に残っているのは次のディールです。
2005年 世界選手権 バミューダボウル 第19ラウンド 17番ボード
ディーラNorth、ノンバル
![](s.png)
![](s.png)
W | N | E | S | |
| 1![](s19.png) | P | 2![](d19.png) | 2![](h19.png) | P | 3![](c19.png) | 3![](s19.png) | 5![](c19.png) | DBL | 5![](h19.png) | PASS | P | 5![](s19.png) | P | 6![](s19.png) | P | P | P |
|
日本 対 イタリア
N:Nakamura
E:Lauria
S:Shimizu
W:Versace
6
![S](s17.png)
6メイク
(プラス10 IMP)
2
![D](d17.png)
は、「2オーバー1」ゲームフォース。
2
![H](h17.png)
は、ハンドの強さではなく、形(shape)に基づくオーバーコール。
3
![C](c17.png)
は、競り合いに備えたリードショーイング・ビッド。
3
![S](s17.png)
は、
![S](s17.png)
フィットでゲームフォーシング。
5
![C](c17.png)
は、
![C](c17.png)
の猛烈なフィットと思っているのでアドバンスド・サクリファイス。
DBLは、5
![S](s17.png)
に自信が無い(
![C](c17.png)
Kの価値が下がった)。
5
![H](h17.png)
は、
![H](h17.png)
のフィットだった。従って
![C](c17.png)
の長さは不明。
PASSは、フォーシングパス。ダブルかビッド(5
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)の判断を委ねる。
5
![S](s17.png)
に対して積極的。
5
![S](s17.png)
は、先に「ダブル」で5
![S](s17.png)
に自信が無いと言ったが、パートナーの
フォーシングパスは、「それでも5
![S](s17.png)
を言っても良い」と促した。
5コントロールポイント(A=2、K=1)と、トランプクイーンが
あるので5
![S](s17.png)
に向いていると判断した。
6
![S](s17.png)
は、オープナーが
![C](c17.png)
に無駄(と思われる)点を持っているからダブル
をかけたと推察。5
![S](s17.png)
をビッドしたのは、先にダブルをかけた
ものの、5
![S](s17.png)
に向いているハンドを持っているはず。自分に
![C](c17.png)
Qがあるので、
![C](c17.png)
Kの所在を察知します。
(「サンドイッチ・ポジション(4)」に関連記事があります。)