ディスカードでのシグナル。
世界選手権(バミューダボゥル)とヨーロッパ選手権に於ける、世界の
トップクラスの25ペアの取り決めを、5年ほど前に調べた人がいまして。
以下のような結果になったそうです。
リバースアティテュード(カモン・ノンカモンのリバースシグナル) 7ペア
ノーマルアティテュード(普通のカモン・ノンカモン) 6ペア
カウント(枚数を教えることを優先) 6ペア
オッドイーブン(ファースト・ディスカード) 4ペア
スーツプリファランス(を優先して出す) 2ペア
(参考:リンク →
ウェブサイト Bridge Winnersへの投稿)
このくらいのものだと思います。
いま調べても大差ないでしょう。
特殊なシグナルを使うと、そのシグナルを使う必要が無い状況での対処
が複雑になります。
つまりニュートラルなディスカードを失います。
特に上級者は自分ひとりで考えてディフェンスすれば問題がないことが
ほとんどなので、ディクレアラーに利用される可能性のあるシグナルや、
パートナーに対して拘束力の強いシグナルを使うことを嫌がるわけです。
またここから言えることは「完璧なシグナルの体系」というものは存在し
ないということでしょう。それがあったら全員がそれを使うはずですから。
米国のウルジー(Kit Woolsey)が
“Modern defensive signalling in contract bridge”
という本を一般向けに著したのが1981年。
トップレベルのブリッジでは、このブログで紹介されているようなシグナル
の体系は研究され尽くされています。
私自身は年末年始(2015〜2016)に日本リーグと朝日新聞社杯で
344ボードほどをプレーしましたが。ディフェンスをしていて、アップサイド・
ダウンなら良かったというハンドがひとつ。オッドイーブンでなければ
表せないハンドはひとつもありませんでした。
以下、紹介します。
リンク →
オッドイーブン・ファースト・ディスカード リンク → ラビンサール・ディスカード[いま書いています]