Vinje signal。
発案者はノルウェーの Helge Vinje。
英語読みだと「ビンジェ」ですが、ノルウェーでは「ヘルゲ・ヴィニエ」。
1979年刊行の“New Ideas in Defensive Play”で発表されました。
このシグナルは、切り札の出し方で自分のハンドの形を教えます。
13枚のハンドは、4つのスーツに偶奇性(parity)があります。
「偶数枚、奇数枚、奇数枚、奇数枚」(
4333、533
2、5
431など)を
仮に「偶ハンド」と呼びます。
「奇数枚、偶数枚、偶数枚、偶数枚」(44
32、
5422、6
322など)を
仮に「奇ハンド」と呼びます。
切り札を「Hi-Lo」と出すと「偶ハンド」を表し、
「Lo-Hi」と出すと「奇ハンド」を表します。
なお「0」は偶数なので、64
30は「奇ハンド」、553
0は「偶ハンド」です。
ブリッジの不正行為で有名なブエノスアイレス事件(1965年)では、
英国のテレンス・リースとボリス・シャピロのペアが、ハンドの「持ち方」
で
の枚数を教え合っていると騒ぎになりました。テレンス・リースは
世界で3本の指に入る名手です。誰もがまさかと思ったでしょう。
WBF(世界ブリッジ連合)は出場停止と失格を決定。
BBL(英国ブリッジ連盟)は10ヶ月にわたる審議の末、不正行為が
あったと決めるには合理的な疑い(reasonable doubt)があるとして
不問に。
「
の枚数」だけで何がわかるのかというと?
先の「偶ハンド」と「奇ハンド」を思い出して下さい。
私は別の不正事件でのエリック・コキッシュの投稿で気付きました。
リンク →
ブリッジウィナーのウェブサイト ブエノスアイレス事件については次のサイトに詳しいです。
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バーネット・シェンキンのウェブサイト ビンジェ・シグナルについて詳しく知りたい方は次のサイトを御参照ください。
なかなか興味深いのですが。実用性にやや問題があるようです。
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ブリッジ・ガイのウェブサイト リンク →
プリズム・シグナル