昨年10月に「ニューズウィーク(米国)ウェブ版」の記事を紹介しました。
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ニューズウィーク(米国)ウェブ版 今度は「ザ・ニューヨーカー(米国)ウェブ版」です。
「ザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)」は米国の高級?週刊紙。
発行部数は約百万。記事は政治社会問題から文芸まで幅広く。
その名のとおり、文化欄はニューヨークシティを中心に取り扱っています
が、全米に多くの購読者がいるようです。
この雑誌のウェブサイトの3月7日号の記事に
「ダーティ・ハンズ(Dirty Hands)」
副題「プロフェッショナルブリッジ界での不正行為スキャンダル
(A cheating scandal in the world of professional bridge)」
というものが。
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ブリッジウィナーズの記事 リンク →
ザ・ニューヨーカーの記事 「カルバートソンの時代にはブリッジは知名度が高く、有名プレーヤーの
対戦は新聞の一面記事に取り挙げられた。こんにちではブリッジの記事
は、不正行為スキャンダル(cheating scandal)でも無いことには、
新聞の中面から一面に取り上げられることは無く。ブリッジで不正行為を
働くことがいかに容易であるかを考えると、スキャンダルがかくも少ない
のは驚くべきことである。」
オージー・ベーム(Boehm)著「ビッグ・ディール(“BIG DEAL”)」107頁
エリー・カルバートソン(Ely Culbertson)は1920年代半ばから40年代
にかけての、米国の「ミスター・ブリッジ」です。
ブリッジを楽しむ我々には聞きたくも無い話ですが、いま世界ではこう
なっている、ということは看過できません。ヨーロッパブリッジ連合(EBL)
も世界ブリッジ連合(WBF)もこの数年に発覚した不正行為の対処に
追われています。
WBFは「ハイレベルプレーヤー・コミッション」委員会が発足。
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WBFの記事 「非倫理的行為」が直接報告制度に。
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WBF報告書 ドイツ連盟では係争中。
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ケルン法廷 不正行為を自首したペアの懲戒が発表され。
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ドイツ連盟の決定 イスラエル連盟では特別倫理委員会(SEC)が公聴会を開催中。
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イスラエル連盟SEC 米国連盟では“ACBL IntegrityTask Force”が発足。
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ACBL特別委員会 不正行為に対してブリッジ組織が腰砕けの対応をすることには、
米国「ブリッジワールド」誌編集長のジェフ・ルーベンスが、2015年
11月号の論説で警鐘を鳴らしています。
ブリッジ組織はプレーヤーのリスペクトを得ることに失敗してきた、と。