この記事は 「猛烈に強いツースーター」の続きです。
高いランクのスーツの方が強く長いハンドに於いても、
先ずは two-suits を紹介する方が有利である。
これが「今ふう」のようです。
ハンドの中の「6枚」よりも「10枚」を表す方を優先させるわけです。
2011年 米国代表選抜試合決勝 第5セグメント 68番ボード
ディーラーWest 双方バル


N:Greco E:Hurd
S:Hampson W:Wooldridge

N:Bathurst E:Platnick
S:Zagorin W:Diamond
「2

」はマイケルズ。
EW側のハンドは以下の通り。

NS側の

コントラクトは軽く6メイクでした。
しかしながら、

「4

」は強さを表すキュービッド。
「5

」は

の絵札を表すビッド、
なぜなら「4NT」がマイナースーツ
アスキングになるから。
「5NT」は

の方が長いことを示唆。
このようにビッド出来るのではないかと思います。
Northがひとりでスラムをビッドするという考え方もあります。
パートナーに

の絵札を期待するか、

か

の長さを期待するわけです。
自分ひとりで決断しなければならないときはあるわけで。
『たまにはダブられて山のように落ちるくらいでなければ、日頃から
十分にビッドしているとは云えない』という言い伝えもあります。
「しょっちゅう」ではなく『たまには』ですけど。
2014年 サントリー杯 第2セッション 3番ボード
ディーラーSouth EWバル


W | N | E | S | |
| | | P | 1 | 4 | 4NT | P | 5 | 5 | 6 | P | P | 6 | P | P | DBL | P | P | P | | | |
|
EW側のハンドは以下の通り。

結果的にEW側の6

はEW+1370。
これに対して6

ダブルは、たったのマイナス500で済みます。
実際の試合ではEWプラス300のスコアが、EWプラス64 IMPで、
ちょうどアベレージくらい。
EWプラス620のスコアは、EWプラス417 IMPになるので、
NS側としてはだいぶ損。
NSマイナス500では、NSマイナス252 IMPでした。
強いツー(two)スーターの話に戻りまして。
米国「ブリッジワールド」誌 2004年2月号 誌上ビッド問題
ペア戦 NSバル

W | N | E | S | |
1 | P | P | ? | | | |
|

リオープン。
パートナーに

か

のサポートがあるだけでスラムが見込めます。
どうしますか?
パネル回答者は全35名。2

が14、ダブルが7、3

が6名。
以下、2

が3、3

が2、6

と4

と5NTが各1名でした。
「ダブル」から入ったとして、次に何を言うかがわからない。
「2

」のビッドは、世の中に13枚の

と12枚の

が出回っているので、
2

で終わるはずが無く。
誰かが何かを言うであろうと。
その後にダブルを言うか、

を言うか、キュービッドなどするか。
そのように考えるのが多数派のようです。