四谷センターが特定非営利活動法人となって連盟から独立して12年。
ブリッジセンターはモノは売っていない。
スタッフによるサービスが全て。
客単価は1000円とか、2500円、3000円とか。
それを積み上げて億の単位にしている。
こんな特殊な商いは、普通の人には出来ない。
それが、最初の10年間は出来ていた。
何故か。
そもそも四谷の運営はマネージャー要らず。
各曜日主任と総務担当者が全てを取り仕切っていた。
現場スタッフの能力も高く。
四谷の為、ブリッジ界の為という意識があった。
他所に客が流れても、四谷で増やせば良いと考えていた。
他所でスタッフが働き始めたら、新しい人を教育していた。
だからマネージャーが非常勤でもやって来られた。
客はディレクターに付く、オーナーに付く。
もともとディレクターの採用と教育は各曜日主任の仕事であった。
それが独立後の運営方針の変更で駄目になった。
スタッフの教育制度も壊れた。
ディレクターの数が不足している。
講習会の担当者もこの15年間に替わっていない。
年齢的に仕事を減らしたり引退したりするスタッフが出ている。
それでも、もともとがマネージャー要らずだから10年は持った。
人的資源を食い潰した結果が「これ」である。
昨年度末の2015年3月。四谷の決算は約1100万円の赤字。
その前の年は約400万の赤字、その前はわずかに黒字。
昨年度の売上総収入は約1億4000万、支出は約1億5000万。
売上のうち約2000万円は会場貸出し収入だから大きく増減はしない。
従って月々約1000万円が出入りしている。
通常の会社なら運転資金は3ヶ月分が相場だが、
ブリッジセンターは「日銭(ひぜに)」が入るから、そんなには要らない。
にしても運転資金は手元に1000万円位が必要か。
昨年度末の流動資産残高は2300万円だから、
仮に今年度の赤字が800万だとすると、残りは1500万。
今年度も営業成績が芳しいようには見えない。
都内のセンターでは「ひとり負け」と聞く。
この調子だと、年末か年度末に運転資金がショートするのではないか。
しかるにこの9ヶ月間、いや、21ヶ月間に何をしていたのか。
四谷の再建など1年や2年で出来るものではない。
その間に資金繰りがつかなくなるのは目に見えている。
現状の役員では四谷の再建は無理である。
早く連盟に相談に行ったらどうか。
以上のようなことを1月26日の四谷役員会議に押しかけて話してきました。
経営状態の認識については間違いが無いようです。
四谷の為、ブリッジ界の為と役員を請け負って頂いた方々です。
責めるのも酷かと。
良いときなら役員会議も茶話会で済んだのですが。
十年分のツケが廻ってきた今となると。
具体的対処は難しいようで。
みなさん、センター運営の内幕を御存知ないだけになおさら。
連盟に助けて貰う以外に方法が無い、と言っているだけです。
なぜ連盟なのか、については記事
連盟と四谷の関係 に書いてあります。
昨年11月頃に四谷ブリッジセンターの理事が二人お辞めになりました。
もはや出来ることは無いということでしょう。
その判断は正しいと思います。
今なら四谷は潰れてもブリッジ界は大丈夫です。
しかしながら個人のブリッジクラブは10年後、20年後にも存在するでしょうか。
35年前に私がブリッジを始めたとき、四谷はありました。
これを35年後にも残さなければならない。
場所は四谷で無く、東京ブリッジセンターでも新宿ブリッジセンターでも構わない。
ブリッジの普及発展の核となるところは潰してはならない。
総売上の1割増で間に合う。
普通の会社なら無理な目標では無いはず。
それが四谷に出来ないのは何故なのでしょうか。