テークアウトダブルのアドバンス
1の代のスーツオープンにパートナーがテークアウトダブルをかけたとき。
メジャーを答えるかマイナーを答えるか?
このハンドなら。

W | N | E | S | |
1 | DBL | P | ? | | | |
|

よりも

を選ぶに決まっていて。
しかも良い10点ですから「2

」とジャンプビッドします。
ではこれは?

を言いますか?

を言いますか?
マッチポイント・ペア戦 EWバル

W | N | E | S | |
| | | 1 | DBL | 1 | ? |
|

2004年7月 セクショナルペア戦 3番ボード

ディーラーSouth EWバル

W | N | E | S | |
| | | 1 | DBL | 1 | 2 | DBL* | 3 | P | 3NT | P | 4 | All | Pass |
|
DBL*=3枚

サポート
Eastの4

に対して、Southはトップ

のリードの後、

にシフト。
3枚のエースと

ラフでワンダウン、EWマイナス100。
4

は悪いコントラクトでもありませんが、このディールは駄目。
米国ブリッジワールド誌 2005年8月号
IMP戦 EWバル

W | N | E | S | |
1 | DBL | P | ? | | | |
|

をビッドするか、

をビッドするか?
ゲームインビテーションするか否か?
テークアウトダブルの側が、レイズぎりぎりのハンドだと問題になります。

シングルレイズは16〜18点位の強さを表します。
マイナーは無理してはレイズしないことが多いのですが、

メジャーはレイズすることが多いです。
Southのハンドは

のレイズが来たら、直ちに4

をビッド出来ます。
従って

より

を答える方が良いだろうと。
しかしながらゲームインビテーションするにはハンドが微妙に弱い。
パネル回答者26人の選択は、
1

が9人、2

が7人、1

が7人、1NTが2人、2

が1人でした。
米国ブリッジワールド誌 2006年8月号
ペア戦 ノンバル

W | N | E | S | |
1 | DBL | 1 | ? | | | |
|

か

か?
パートスコアなら2

が安全でしょう。
ところがペア戦だからメジャーの方で高い得点を狙いたい。
しかしながらディフェンスに廻ったときには

リードが欲しい。
パネル回答者18人の選択は、
2

が8人、2

が7人、パスが3人でした。
米国ブリッジワールド誌 2010年1月号
IMP戦 双方バル

W | N | E | S | |
| | P | P | 1 | DBL | 2 * | ? | | | |
|

このEWペアの「2

*」レイズは0〜5点。
(「2

*」をビッドすると、まともな

のレイズ。)
パートスコアなら

が安全ですが、このハンドは4

を狙う強さがあります。
パネル回答者17人の選択は、
2

が10人、ダブルが6人、3

は1人でした。
「ダブル」はレスポンシブで、パートナーに4枚

があったらビッドして来る
ことを期待しています。4枚

が無いならマイナーをビッドして来るだろうと。
4-4マイナーなら「スクランブリング2NT」を使っているとぴったりです。
しかしながら、5枚

があるときに、3枚

で3

をビッドして来ることは無い
でしょうから。テークアウトダブルが 3=1=5=4や3=2=5=3の形のときに

のフィットを逃して、

のコントラクトになる危険性があります。
米国ブリッジワールド誌 2006年7月号
ペア戦 NSバル

W | N | E | S | |
1 | DBL | 2 | ? | | | |
|

4枚

の内容が極端に悪いので、強い5枚

の方に惹かれます。
パネル回答者25人の選択は、
3

が12人、ダブルが7人、2

が6人でした。
「ダブル」を選んだときには、

この「3

」がどの位のハンドの強さを表すかが問題になります。
米国ブリッジワールド誌 2012年12月号
IMP戦 双方バル

W | N | E | S | |
| | 1 | P | 1 | DBL | P | ? | | | |
|

4

だけでなく、5

も考えられるだけに悩ましい。
パネル回答者23人の選択は、
3

が7人、2

が6人、2

が3人、3

が2人、4

が3人、
4

と5

が各1人でした。
なおこのSouthの位置での「2

」ビッドは長い

スーツで、
キュービッドには「2

」を使います。
米国ブリッジワールド誌 2015年11月号
IMP戦 EWバル

W | N | E | S | |
1 | DBL | P | ? | | | |
|

1

か? 1

か?
さらにこの後、パートナーが1

をビッドして来ます。
すなわち。

パネル回答者28人の選択は、
「1

」後1

に「2

」が12人(5枚

を表すビッドでは無いことに注意)、
「1

」後1

を「パス」が7人、
「1

」後1

を「パス」が5人、
「1

」後1

に「2

」が3人、
「1

」後1

に「2

」が1人でした。
結局「1

」は17人、「1

」を選んだのが11人。
ほぼ 3対2(60対40%)です。
興味のある方は「ブリッジワールド」誌 1999年3月号9月号、
2000年2月号、2001年2月号6月号、2002年8月号、
2003年8月号、2006年9月号、2007年2月号を調べてください。
同じ主題でこれだけ多く取り挙げられているということは、
それだけ頻出する情況でもあるということでしょう。