テークアウトダブルのレスポンス。
正式にはレスポンスではなく、「アドバンス」。
以下のジャンプビッドはゲームインビテーションですが。

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このビッドに関しては意見が分かれていました。

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すなわち、
1の代のスーツオープンにテークアウトダブルをかけたとき。
「3の代にダブルジャンプ・ビッド」をすると
どのようなハンドを表すか?
(イ)5枚スーツのゲームインビテーション
(ロ)6枚以上のスーツ、絵札点の少ないハンド
もともとは(イ)なのでしょうが、現代では(ロ)に移行しているようです。
マイク・ローレンス著 「THE COMPLETE BOOK ON TAKEOUT
DOUBLES(テイクアウト・ダブルのすべて)」では、このオークション
経過は触れられていません。
この本は初版が1994年で、私は同年9月に米国アルバカーキで手に
入れましたが20年を経て新品同様で。というのもフォーシングNTは
おろか、1NTオープンにトランスファーを使っていない例もあって。
原稿が書かれたのが1970〜80年代ではないかと思われます。
ウィリアム・ルート著「COMMONSENSE BIDDING」には出ていました。

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バルネラビリティの提示は無く。
「プリエンプティブ・ビッドである」と。
初版1986年にしてビッド理論の最先端だったようです。
ウィリアム・ルート(William Root、1923-2002)は米国内外の競技会を
総なめしつつブリッジ教師を本業とした人で。対談録がブリッジワールド誌
2007年1月号に。『ビディングの常識』とは大層な題名ですが、自身の
最高の著書と言っています。オーギー・ベーム(Augie Boehm)の著書
「BIG DEAL」にも登場していて。ベームはニューヨーク・マンハッタンで
日本人女性グループのブリッジレッスンに出向いたら、着物にスリッパ姿で
出迎えられたそうです。1980年代の話と思われます。
話を戻しまして。
米国ブリッジ連盟(ACBL)ウェブサイト内の
リンク →
Helpful Documents(各種資料) のなかに、
リンク →
Responding to a Takeout Double というpdfファイルがあります。そこで紹介されているハンド。

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「3

」をビッド。
長いスーツ、点は少ないが、プレーイングトリック豊富なハンドを表します。
あまり出て来ないビッドなので手元にも資料がひとつしかありませんでした。
ACBL会報2005年11月号 It's your call 第5問
IMP戦 EWバル

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パネル回答者20名の選択は、パスが11名、3

が8名、1

が1名。
0点でも6枚

なので、ノンバルは構わずビッドする人も多いようです。