コンベンショナル・3枚リミットレイズ
「Two-over-one ゲームフォース」では1
と1
のオープンに対して、
3枚サポートのリミットレイズはいったん1NT(フォーシング)をビッドして、
そののちメジャーをジャンプレイズします。
このビッド方式は欠点もありまして。
以下のコンベンションが簡単便利です。
W | E | 1 | 3* | |
|
3枚
サポート、リミットレイズ
W | E | 1 | 2* | |
|
3枚
サポート、リミットレイズ
ビッド展開は以下のとおり。
W | E | 1 | 3* | ? |
|
3
=
ヘルプスーツ
3
=
ヘルプスーツ
3
= 終わり
3NT = 選べ(choice of game)
4
/4
/4
= スプリンター
W | E | 1 | 2* | ? |
|
2NT* =
ヘルプスーツ
3
=
ヘルプスーツ
3
=
ヘルプスーツ
3
= 終わり
3NT = 選べ(choice of game)
3
*/4
/4
= スプリンター
パスト(passed)ハンドはドゥルーリー・フィットがあるので、
このコンベンションは使いません。
記事
コンベンショナル・メジャーレイズ(3)を参照して下さい。
メジャーオープンのコンベンショナルレイズは各種ありますが、以上は
米国「ブリッジワールド」誌 2015年3月号に発表されていたコンベン
ションの簡易版です。
長所: フォーシングノートランプには様々なハンドが含まれていて、
ビッド経過が難しくなることがあります。このコンベンションを使うことに
より、メジャーの3枚サポートのハンドを除くことが出来ます。また、1NT
レスポンスは4番手にオークションに介入されやすいので、競り合いに
不利なうえ、レスポンダーが「3枚サポートのリミットレイズ」を表せない
ことがあります。この欠点が無くなります。
短所: リードショーイング・ダブルや、オープンスーツに対するテーク
アウトダブルをかけられることがあります。しかしながら1NTレスポンス
はオーバーコールされ易い欠点があります。また、1NTレスポンスに対
してオープナーがハンドを表すビッドができることは、このコンベンション
ではレスポンダーの側からヘルプスーツ・ゲームトライを使うことができる
ので、欠点は相殺されていると思われます。
バーゲンレイズ(記事
コンベンショナル・メジャーレイズ(2)参照)と組み合
わせると以下のようになります。ノンパスト(non-passed)ハンド専用です。
W | E | 1 | 1NT* | |
|
アラート!
サポートの無い、(5)6〜12点
W | E | 1 | ? | |
|
2NT*= ジャコビー2NT
3
* = 3枚サポート、Limit レイズ
3
* = 4枚サポート、Limit レイズ
3
* = Mixed レイズ
3
* = PRE レイズ
3NT* = バランス GFレイズ
4
/
/
= スプリンターレイズ
W | E | 1 | ? | |
|
2
* = 3枚サポート、リミットレイズ
2NT*= ジャコビー2NT
3
* = 4枚サポート、Limit レイズ
3
* = Mixed レイズ
3
* = PRE レイズ
3NT* = バランス GFレイズ
3
/4
/4
= スプリンターレイズ
4枚サポート Limitレイズ と Mixedレイズの展開
W | E | 1 | 3* | ? |
|
3
* = 4
インビテーション、
に関係無し
4
/
/
= コントロール(キュー)ビッド、
スラムトライ
W | E | 1 | 3* | ? |
|
3
= 終わり
4
/
/
= コントロール(キュー)ビッド、
スラムトライ
「3NT」はシングルトンアスキングに使うことをお勧めします。
レスポンダーはシングルトン(ボイド)が有ったらそのスーツをビッド、
無かったら切り札に戻ります。
1
オープンの後は「3
」をシングルトンアスキングにするとより良いです。
覚えるのが面倒なら「選べ(choice of game)」でも構いません。
コンベンションは間違えないことが肝要です。