ずいぶん前にブリッジを始めたときに「ストッパー」という言葉を教わりました。
「Kx」はストッパーであると。
でも左手にエースがあったら取れないから半分じゃん、と思いませんでしたか?
「Ax」はワン(one)ストッパー。「Kx」はハーフ(half)ストッパーか?
「Qxx」クォーター(quarter)ストッパーなのか?とか。
「ハーフ(half) ストッパー」という言葉はありますが、それは「Qx」や「Jxx」で
あると。単独では取れないが、組み合わさるとストッパーになると。
本当の意味では「Kx」が half ストッパーの筈なんだけど〜と思っていました。
最近は「パーシャル(partial)ストッパー」と呼ばれるようになったので、
「ハーフストッパー」は使われなくなって来たようです。
じゃあ「ノーストッパー」はどうなるかというと。
2008年米国代表選抜試合決勝
Dealer:W、双方バル
1
は4枚以上の
スーツを表します。
ダブルは
スーツ。
1
はハンドの強さを表すキュービッド。
1
は4枚
。
3
はインビテーション。
オープナーが
をサポートしなかったので、EW側の
は4−4では無いことが
判っています。にもかかわらずSouthのバーコビッツは
のストッパーを無視
して3NT!
のブロックでメイク〜。
反対テーブルでは:
W(Standsby)が12〜14HCPの1NTオープン。
N(Rodwell)はパス、E(Martel)は
へのトランスファーの2
。
S(Meckstroth)はダブルで
スーツを表し、Nは2
とキュービッド。
Sは2
、Nは3
。ここで?
Southのメックストロースは3NT! コントラクトをプッシュさせます。
W | N | E | S | |
1NT | P | 2 | DBL | P | 2 | P | 2 | P | 3 | P | 3NT | All | Pass | |
|
Martel-Standsbyのペアは、次から次へとMeckwellペアの怪しい3NTを
ディフェンスさせられる羽目に陥り、くたびれ儲け(not a growth industry)
と評されます。
気楽に真似すると失敗します。判断が重要。
2012年日本リーグ 第9ラウンド2番ボード
W | N | E | S | |
| | P | P | 1 | 1 | 2 | DBL | 3 | 3 | P | 3NT | All | Pass | |
|
ダブルはレスポンシブ。
3
は見ての通り。
3NTは、
オープナーのハンドが、
このようで。
リードの後、直ちに2ダウンで
寂しいマイナス200点。
さりとて、ワンストッパーだからとノートランプを嫌がると。
2012年朝日新聞社杯 第9ラウンド8番ボード
または
W | N | E | S | |
1 | P | 1 | 2 | DBL | 3 | DBL | P | 3NT | All | Pass |
|
オープナーのダブルは3枚
を表すサポートダブル。
自分はワンストッパーでも、パートナーもワンストッパーかもしれません。
誰かがノートランプをビッドしなければ、いつまで経っても3NTになりません。
さて、以下のハンドをディーラーで1
オープンしたとします。
W | E | 1 | 1 | ? |
|
ペア戦、双方バル。
ここで何をビッドしますか?
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