妙な話の連続で恐縮です。
この記事は
不正行為(5) の続き。
国際大会(チーム戦決勝)
ディーラ:South、双方バル
2
はメジャーの2スーターを表すマイケルズキュービッドです。
ここでSouthはどうしたか?
米国ウェブサイト「ブリッジ・ウィナーズ」へのイシュマル・デルモンテ
(Del'Monte)の投稿から。
「フィッシャー・シュワルツ」の混迷 2011年 トランスナショナル・オープンチーム世界選手権決勝
23番ボード(第2セグメント、7番ボード)
ディーラ:South、双方バル
Southは「3
」を言った。
まさか「3
」を言ってから、のちに競り合われたときに「4
」を言う
つもりだったということもあるまい。実際に4
でパスしたし。
Northはメジャーの長さに違いがあるとしたら、通常は長い方は
。
ヨーロピアンスタイルなら3
に対して「ダブル」をかけて、メジャー
の長さが等しく、そこそこのハンドの強さがあることを表すはずです。
Westの4
は、
4リード→9→Q→A、
AQ、
5→K と進んで
結果は4メイク。
リードならダウンできるのですが。
不正な方法にせよ、Southが
リードを指示する理由も見当たらない。
と
の強さが同じですから。
3NTxはNorthから
リードならメイク。
リードはダウンするのですが、North(シュワルツ)が
リードを発見
したかどうかは不明。South(フィッシャー)が不正な方法にせよ、
リードを指示するかどうか。はたまた、「ダブルをかけて
リードを指示
すると、
と
の内容が同じ」ことを示唆できるのかもしれません。
いずれにしても「3
」のビッドは異様に見えます。
マイケル・ローゼンバーグ(Rosenberg)の意見は以下の通り。
リンク →
3のビッドについて 2011年 トランスナショナル・オープンチーム世界選手権(国籍の異なる
メンバーでのチーム編成が可能、参加151チーム)はサイドゲームとは
言え、平均24歳の若手チームが世界選手権を制したことで話題に。
決勝は「イスラエル・ジュニアチーム」対「オーストラリア・オープンチーム」。
48ボードの決勝の結果は132対105IMP。
この、勝ったチームにいたのが「フィッシャー、シュワルツ」のペアです。
デルモンテはこのディールの話を、決勝のオーストラリア・オープンチーム
の Nabil Edgtton(WBF会員番号AUS598933、発音はわかりません
が綴りは合っています)から伝え聞いたそうです。
リンク →
「フィッシャー・シュワルツ」の混迷 - 情報源 このようにフィッシャー・シュワルツ(FS)事件では「何か変だ」というハンド
が次から次へと報告されています。
その中から何故このハンドを選んだかと言いますと。
次のハンド。
リジョナルペア戦
ディーラ:South、双方バル
W | N | E | S | |
| P | 1NT | P | 2* | P | 2NT | P | 3 | P | P | ? | | | |
|
2
はマイナースーツ・ステイマン、2NTは4枚マイナー無し。
3
は
のサインオフ。
ここでSouthは?
何か言いますか?
実際のディールは次の通り。
2015年3月15日 茨城県知事杯(ペア戦)
第2セッション 5番ボード
ディーラ:N、NSバル
ビッド経過
3
のプレーが終わったとき。
Eastのプレーヤーは「ジャックテンナインの4枚でなんじゃそりゃー」と
思ったそうで。
何がどうなっているのか私にはわかりません。
こんな事ばかり書いていると気が滅入ってきますので、
この話題はしばらくお預けとします。