生徒が何十人もいるような大教室の講習会の準備はどのようなものか
と言いますと。教材の印刷と組み込みボードは、助手の人達が用意して
くれます。先生の方は、講義の内容を何ヵ月も前から考えるわけです。
そのときに思い出したことを書きます。
30年以上前ですが。対戦相手に他校OBのおっかないペアが来て。
私がディクレアラーになった。途中からディフェンスをしているOBペアが
言い合いを始めて。(今なら考えられないですが30年前は「こんな感じ」で。)
私がモタモタとプレーしていると、早くやれ、とか言われて。
ディフェンスが考えているから切り札が4-1かと思った、と言い返したら。
「3-2で落ちないから考えているんだ、4-1で考える奴がいるか! 」と
また怒鳴られて。ひどいな〜と思いましたけど。
「3-2で落ちないから考えてるんだ」は勉強になりました。
(昔のブリッジマナーはこんなもんです。私は男子校出身だから平気で
したが。多くの学生プレーヤーを失ったものと思われます。)
明日から「ライフマスター向け・ディフェンスコース」が新規開講。
(申し込み受付は終了しました。)
初回の「お題」はフォーシングディフェンス。
通称パンプ(pump)、またはパンピング(pumping)。
切り札の分かれが悪いときのディフェンスの手口。
ひとつディールを紹介します。

Southの4

に対してWestはトップ

をリード。

を出し続けます。
ディクレアラーはラフして、手元から

Jをリード。1トリックの先取を
試みます(スチール: steal a trick)。Westはセカンドハンド・HIGH。

Aを上がって、

を続けなければなりません。ここでWestとディク
レアラーの切り札の枚数が同じになります。ディクレアラーが

を狩り
集めに来たら、Westは適時エースを取って、また

を攻めます。
ディクレアラーにラフを強制(force)するから、フォーシングデイフェンス。