四谷ブリッジセンターは、「もと」はブリッジ連盟の一部でして。
1972年、四谷三丁目の新宿通りに面したビルの2階に設立されました。
なぜ「会館」と称されたかは知りませんが。
最初は「四谷ブリッジ会館」、後に「四谷連盟会館」と改称されて。
日本コントラクトブリッジ連盟の「会館運営」部門として運営されていました。
その頃、横浜センターと四谷センターは連結決算を組んでいて、横浜の
赤字を四谷が吸収していました。
ともに連盟の一部ですから、立派な普及活動になっていたわけです。
横浜センターも設立当初は大変でしたが、独立後の盛況は御存知の通り。
やがて四谷の売上が連盟全体の売上の4割くらいに達してしまって。
今でも四谷の売上は年間1億5千万、連盟が2億5千万くらいですから比率
は同じくらいですが。
管轄官庁(当時は文化庁)から、社団法人が「商売」をするのは好ましくない、
と指摘され。公益法人への天下りや税金の無駄とかいう社会問題が騒がれ
ていた時期でした。連盟はそのような問題とは無縁なのですが。
ちょうどその頃に特定非営利活動促進法が成立施行されまして。
連盟が四谷をNPOとして独立させたのが10数年前。
また数年前の公益法人制度改革関連3法案の成立施行に伴い、
1979年に認可された「社団法人日本コントラクトブリッジ連盟」は、
2012年に「公益社団法人日本コントラクトブリッジ連盟」への道を歩むこと
に決めました。管轄官庁も文部科学省に。
連盟は会員会友、7500名強。
このうち公益法人の「(正)会員」は250名強。
平たく言いますと、JCBLの活動に賛同して、カネも出すが、クチも出す
という立場です。理事の(被)選挙権があります。
「会友」には選挙権はありません。
以前は会員の年会費は1万5千円でして。
それを1999年に1万円に値下げして会員を増やそうとしたけど効果が無く。
会友の年会費は7千5百円だったのが、今は通常の会友で6千円。
夏の浜松での地方ブリッジ会議では「12で割り切れないから値段を変える」
と説明されたそうです。
この先、連盟も経営が厳しくなって行くのだから、値下げなどしなくても良いと
思うのですが。
会報2014年3-4月号だったと思います。
冒頭に「会友規則」全文が掲載されていて。
何を今頃。
いや、何か改定があったに違いない。
念のために目を通してみたら。
あった。
2014年3月20日改正
第10条(使途)
『第4条、第5条および第9条に規定する入会金および会費は、その
2分の1以下を管理費用のために、残余を公益目的事業のために
充当するものとする。』
「第4条、第5条および第9条」は入会金、年会費、法人会友に関する規定で。
要するに会友が年会費を払うと、半分以上を連盟の公益目的に寄付したのと
同じ扱いになるわけで。
う〜ん。今まではそれよりも多かったのか少なかったのか?
それはそれで、規則を変えたら。
変えたことと、変えた理由はきちんと説明しなければならないのでは?
それに。
新入会の際に、こういうことってアナウンスしなくて良いの?
いくら「新入会(初年度年会費)無料キャンペーン」中だからって。
「官僚は法案の作成にあたり、省益を損ねないような文言を大抵の人
にはわからない形で盛り込む」
古賀茂明の本に書いてあったのを思い出しました。
試合のエントリーフィーから公認料が取られるのは、会員も会友も同じで。
会友は税金は取られても参政権が無いと。
「特定非営利活動法人四谷ブリッジセンター」はNPO会員約120名。
四谷のNPO会員は、個人会員1万円の出資で、永久会員です。
高価いのか安価いのかはわかりません。
「1万円で死ぬまで」クチを出す権利がある、と考えたら安いのかもしれません。
千円で10年、五百円で20年。
やっぱり安価いかも。
法人立ちあげ時の会員は約80名。
この8年ほどの新入会のほとんどは、センターの役員になる際に会員に
なった人ばかり。
いまの四谷会員の平均年齢は70を超えて、75近いくらい。
連盟会員も同じくらいと思われます。