この記事は
不正行為(1)、
不正行為(2)の続きです。
もう少し前で、またもイタリア。ランザロッティ(Massimo Lansarotti)と
ブラッティ(Andrea Buratti)のペア。
私が15年ほど前に対戦したときに人相の悪い連中だと思ったのは、
すでに悪い噂があったせいかも。
捕まった。
テネリフェ事件(The Teneriffe affair)。
2005年 ヨーロッパオープン選手権(於スペイン領カナリア諸島テネリフェ)
予選最終ラウンド
イタリア対イスラエル
ディーラーSouth、双方バル
W | N | E | S | |
| | | 2 | P | 2 | P | 2NT | P | 3 | P | 4 | P | 4 | P | 5 | P | 6 | All | Pass | | | |
|
2
= 強いバランスハンド
2
= ウェイティング
3
= マイナーアスキング
4
= コントロールビッド
(
コントロールを否定)
5
= コントロールビッド、
コントロールを保証
奇数枚キーカード(TURBO)
Southの6
に対してWestは
Aをリードして、
9にシフト。
ディクレアラーは
Kで勝ち、
Jを引いた。
Eastはスムースにスモール
をフォロー。
ディクレアラーは
Jを流し、続けて
AKで6メイク。
ディールのプレーの終了時にEastは担当ディレクターに事実関係を説明。
主任ディレクターは懲戒聴聞を開始すべく上告委員会の招集を決定。
事実: (1)ダミーのNorthが、Eastのハンドを覗き込んだ
(2)Northはダミーの手前に左腕を下に右腕をその上に置いた
(3)Northの右手は下向きに中3本の指を立てていた
最初は手首の上、次は左腕の上、その次は腕の正面
Southは何故に
Jを流すプレーを選んだかを質問された。
数々の回答は委員会を納得させるものではなかった。
委員会の決定: 当該ペアの失格処分
当該対戦のスコア調整
参加全80チームの監督が緊急に召集され、この決定は拍手で承諾された。
ヨーロッパブリッジ連盟の決定(後日):
2008年7月までヨーロッパブリッジ連盟主催試合への出場停止
なお決定を受けた米国ブリッジ連盟(ACBL)は2005年11月に当該
プレーヤーの除名を決定。ふたりは2011年11月に再入会を申し込ん
だが却下された。
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第2回オープンヨーロッパ選手権プレスリリース 手の真ん中の三本の指を握り『これでどうだ』を思い出しました。
何時の世でも「指三本でどうだ」はヤバい。